ハーレクイン文庫

誇り高き愛人
叔父の家で冷遇され、優しい紳士マックスとの思い出を心の支えに生きるヴェリティ。だが伯爵として再会した彼は彼女に気付かず、愛人契約を持ち掛ける。
15歳で父を亡くしたヴェリティは、全財産を政府に没収され、冷酷な叔父に引き取られた。令嬢として何不自由なく暮らしていた過去がまるで嘘のように、彼女は使用人同然に扱われ、つらい毎日を耐えるしかなかった。唯一の心の支えは、記憶の中の優しい紳士──マックスだ。父の墓前で泣く彼女に、彼は温かい言葉をかけてくれたのだった。あるとき、叔父の屋敷を訪ねてきたブレークハースト伯爵を見て、ヴェリティは愕然とした。マックスが、なぜここにいるの? 動揺する彼女に伯爵は平然と言い放った。愛人になる気はあるかと。
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年08月01日
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- 著者
- エリザベス・ロールズ
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- 訳者
- 田中淑子
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- 定価
- 796円(税込)
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- ISBN
- 978-4-596-93458-1
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- 書籍番号
- HQB-458 (初版HS-299)
イギリスのケント生まれ。父の都合で幼少期を過ごしたオーストラリアのメルボルン、パプア・ニューギニアの生活が執筆に興味を抱くきっかけとなった。ニューサウスウェールズ大学では音楽学を専攻し、音楽教師も経験。現在はメルボルンで暮らす。