ハーレクイン文庫
インディアは昔からの夢だったデザイナーの職につき、経営している店も順調で、充実した日々を送っていた。ある日、得意客に連れ立ってサイモンという実業家が、はじめて彼女の店を訪れた。なぜ彼は私をじろじろ見るの? 困惑するインディアに、サイモンは侮蔑の言葉を投げつけた。「妻子あるパトロンとの情事っていうのは、たいへんだろうね」インディアは憤然とした。私は誰にも頼ったりしていない。ましてや、父親の浮気が原因で男性不信になったというのに。だが、サイモンのひどい言いがかりはとどまるところを知らず……。【今月の究極:傲慢系ヒーロー】
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- 頁数
- 192頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年07月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 高木とし
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93455-0
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- 書籍番号
- HQB-455 (初版R-435)
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モニター
人の話を聞こうともしない傲慢なヒーローと、身に覚えのないいいがかりをつけられ、罠に落ちてしまうヒロインのお話です。ずっと勘違いされたまま話は進んでいき、だから違うんだってば! と、途中もどかしくもなりつつ、ノンストップで読んでしまいました。誤解から始まる恋だけど、お互いに気になる存在になっていくのがよく分かりました。ページ数が多くないので、ちょっとした合い間に読めると思います。私にはちょっともの足りなかったかも。
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モニター
タイトル通り、ヒーローが勘違いと思い込みから、初対面からヒロインを悪女だといいがかりをつけ、巻き込んでいく……。自分の想いも伝えず、彼女の弁明を聞こうともせず、ひとりで色々決めつけてしまうその強引さと独善さに呆れるやら、驚くやら……。それなのに、同時に余りある魅力を放っているのが不思議。振り回されつつも惹かれていくヒロインに、思い切り感情移入して読みました。強引なヒーローが好きな人に特にお勧めです。
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モニター
ちょっとした誤解から、サイモンに侮蔑されたうえ、連れていかれ、後々もそのせいで色々なことに巻き込まれていくインディア。最後までサイモンにイライラしながら読みました。でも、誤解が解けてよかったです。
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モニター
レトロな傲慢ヒーローに会いたい方にはおすすめ。初対面の女性に対してパトロンに貢がせている発言等々、現代なら品性下劣なオヤジにしかできませんね。そしてラブシーンの簡潔で婉曲なことも……。そういう時代だったんですね、80年代は。歴史を感じさせる一冊でした。
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ぷー
誤解と思い込みから、侮辱されるヒロイン。自分勝手な男が仕返しされていくのには、気分爽快になりました。ちょっぴり泣ける作品です。
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かなっぺ
傲慢で冷たいヒーローと思いきや、家族にとても優しくてかっこいい!
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ひーこ
まさに題名のとおり、いいがりをつけられて、誤解され続けるヒロインのインディア。でも、いくら妹のような従妹のためとはいえ、いいがりをつけているサイモンの嫉妬を感じます。結婚後、熱い一夜を過ごし、誤解も解けたのに、インディアからなぜ離れなければいけないか、わかりませんでした。さらっと読める作品ですし、胸がキュンとする作品です。
1946年にイギリスのランカシャーに生まれ、10代で引っ越したチェシャーに生涯暮らした。学校を卒業して銀行に勤めていた頃に夫からタイプライターを贈られ、執筆をスタート。以前から大ファンだったハーレクインに原稿を送ったところ、1作目にして編集者の目に留まり、デビューが決まったという天性の作家だった。2011年12月、がんのため65歳の若さで生涯を閉じる。晩年は病にあっても果敢に執筆を続け、同年10月に書き上げた『A Secret Disgrace』が遺作となった。