ハーレクイン文庫
ヴェリティは恋愛に興味を示さない、風変わりな貴族令嬢だ。そんな彼女を心配した伯母は、強引に彼女を連れ出し、社交シーズンで華やかなロンドンへやってきた。とある場所で初恋の人ブリンと再会したヴェリティは、5年前のほろ苦い失恋を思い出し、胸の痛みを感じた。私が恋愛を避けるようになったのは、やはり彼のせいなの? ブリンは相変わらず彼女を子供扱いし、からかってばかりだ。そんな折、偶然ある事件に巻き込まれたヴェリティは、覆面の男に助けられる。彼とは以前会ったような気がする……。
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- 頁数
- 360頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年07月01日
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- 著者
- アン・アシュリー
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- 訳者
- 辻早苗
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年06月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93452-9
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- 書籍番号
- HQB-452 (初版HS-177)
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モニター
好きなヒストリカル作家の一人です。礼儀正しく紳士的なブリンがヴェリティには、有無を言わせぬ傲慢さで、わざと怒らせようとする場面が魅力的。ヴェリティは、癇癪を押さえていたのが、残念。個人的にはもっと激しい場面が見たかったです。読むうちになぞの男は? スパイは? とストーリーに惹き込まれます。脇役のセーラとマーカス夫婦がまた、魅力的。この二人の物語はないかと思わず調べました。『わたしだけの後見人』ですね。
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モニター
19世紀初頭、社交シーズンのロンドンに向かう途中で敵国の密使を目撃してしまうヒロイン。乱暴でセクシーな御者と、昔こっぴどく振られた初恋の人との間で揺れ動きながら、初恋の人の花嫁選びにまで巻き込まれてしまう展開が楽しかったです。後半の畳み掛けるような謎解きと男たちの告白の嵐にはどきどきしました。脇役のカップルもほのぼのとしていて、読んだ後幸せな気分にさせてくれます。
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モニター
ヴェリティと初恋のブリンの恋物語が進むのかと思っていたら、謎の御者との恋物語が進んでいくので、どきどきして読んでいきました。ラストは、お約束どおりの展開ですが、スパイ物との組み合わせで楽しめました。
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モニター
ヒロインの性格があまりにも向こう見ずだとは思いましたが、欠点や弱みを描くことで、キャラクターに深みを感じました(ヒーローも同じく)。当時の歴史描写もあいまって、ただ美しいだけではないヒロイン、かっこいいだけではないヒーローが魅力的でした。読者は早いうちにお話の大きな「仕掛け」に気づくと思いますが、ロマンスを盛り上げる装置と考えれば、かなり楽しめます。
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モニター
ロマンチック。身近にありそうでなかなかない話。でもとても憧れます。女性らしいお話です。
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モニター
幼馴染のブリンと謎の覆面の男との間でヒロインの揺れる心情が平行してゆくストーリーは、サスペンス仕立てで楽しめました。ですが、ヴェリティがあまりにも気が強くて高慢な感じがするのと(もちろん公平なところもあります)、彼女のユーモアが私にはピンとこなくて、型破りな貴族令嬢という設定はわかっているのですが、あまり好感が持てませんでした。作者の他の作品は好きなものもあるので、すこし残念でした……。
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ひとっち
とてもドキドキわくわくするストーリー展開、おてんばで賢い令嬢のヴェリティが 好奇心から事件に巻き込まれていきます。自身の苦い過去の恋心や新たな出会い、揺れ動く乙女心。サスペンスがらみのストーリーと息もつかせぬ展開にドキドキ。次々とページをめくるのがとても楽しみ。降りかかる出来事や恋の結末がとっても楽しみな本でした。読み終わった後も幸せになれる本でオススメです。
イギリス中部レスターシャーで生まれ育つ。幼いころから歴史と読書に興味を持ち、特にブロンテ姉妹やジェーン・オースティンの名作は、今でも繰り返し読むほど好きだという。結婚後、幼い息子たちを寝かしつけるときに自分で物語を作って聞かせはじめ、その才能がヒストリカル・ロマンス小説の分野で開花した。現在は二人の息子は結婚して独立し、夫と二人で暮らしている。