ハーレクイン文庫
自らの婚約披露パーティだというのに、ヘザーは憂鬱だった。継父に嫌われていたけれど、まさかあんな遺言を遺すなんて……。婚約者ダニエルは、亡き父のビジネスパートナーだ。じつは初めて彼と出会った2年前から、ヘザーはダニエルにひそかな恋心を抱いてきた。それを見透かした継父は、ヘザーが金目当ての悪女で、彼と政略結婚するのだと思わせるように策を弄したのだ。この婚約が本物なら、どんなにうれしいことだろう。だが何も知らないダニエルは彼女を蔑み、汚い言葉で罵った。【約束の6月 ジューン・ブライド特集】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年06月01日
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- 著者
- キャロル・モーティマー
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- 訳者
- 和田ゆみえ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93448-2
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- 書籍番号
- HQB-448 (初版R-636)
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モニター
今回のキャロル・モーティマー作品は、私の大好きな「便宜結婚」ものです。人でなしのヒロインの父親の遺言で結婚せざる得なくなった二人。家柄の良いヒロインと貧しい家柄のヒーロー。反目しながらもヒロインはヒーローが好きというありがちの設定ですが、私からすると少々ヒーローのパンチが足りないかな? でも最後に「えっ? そんな……」ってことが待っていました。でも、ヒロインの父親っていったい何がやりたかったのかな?
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モニター
初めは敵意をむき出しにしてヒロインに辛くあたるヒーローですが、次第に茶目っ気も出てきて可愛く思えてしまいました。カッコいいヒーローなら何度も目にしてきましたが、茶目っ気が似合うヒーローも良いと思いました。お話の流れ的には、スムーズで一気に読めるので読みやすい作品だと思います。
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うーたん
私が大好きな感じの作品です。誤解され冷たくされてもダニエルを一途に愛しているヘザーがいじらしくてかわいかったです。やむを得ず結婚することになり、初めの頃は何かと衝突も多かったけど、少しずつ二人が歩み寄っていく姿に胸がキュンとなってしまいました。ラストはえっという意外な展開でビックリしましたが、楽しく読める1冊でした。
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ぷー
お互いが素直になれず、意地を張りあい、すれ違う様子がもどかしい、若い頃に経験したことを思い出しながら作品を読みました。義父に愛があったのか皆無だったのかは、読後でも私にはわかりませんが、好ましくない人が多数出てくるのは珍しく感じました。
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いるか
お父さんといい、ヒーローといい、傲慢&嫌な感じ……。それなのにヒロインはものすごく健気で純情で思いやりがあって頑張っていて、ついついホロリ。冷淡なヒーローに「彼女はお金目当てで結婚した訳じゃありませんから!!」と代わりに言ってあげたいくらいでした。そんなヒーローがだんだん愛に目覚めるところも読み応えアリ。最近読んだ中で一番のお勧めです!!
1978年にイギリスでデビューして以来、これまでに刊行された作品は実に100冊を超える。14歳のころからロマンス小説に傾倒し、作家になることを決意した。物語を書き進めるうちに徐々に主導権が登場人物に移り、いつのまにか彼らが自由に物語を紡ぎはじめるのだという。