ハーレクイン文庫
牧師の娘ルーシーは、墓地でひとり泣き崩れた。恋人が戦地で死に、先ほど葬儀が終わったばかりなのだ。これから私は、いったいどうやって生きていけばいいの? 絶望に沈むルーシーに声をかけてきたのは、亡き恋人の兄、シルヴァーソーン子爵。彼もまた、弟の死によって家督を継ぐ男子が自分一人になり、どうしても結婚しなければならないという窮地に陥っていた。「僕たちの問題を一度に解決する方法があるんだ」しばしルーシーを見つめたあと、子爵は大真面目にそう告げ……。【約束の6月 ジューン・ブライド特集】
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年06月01日
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- 著者
- デボラ・ヘイル
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- 訳者
- 辻早苗
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年05月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93446-8
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- 書籍番号
- HQB-446 (初版HS-277)
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モニター
ヒーローの弟の子供を妊娠したヒロインと、後継者を必要とするヒーローの結婚。惹かれあっていてもなかなか素直になれない二人。ちょっともどかしかったです。そんな二人がさまざまな苦難を乗り越え、心からお互いを気遣い、必要とする姿に感動です。結婚の素晴らしさを感じる作品です。是非読んでみてください。
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モニター
過去の経験から自分は人から愛されるような人間ではないと思いこんでいるヒーローは、人と接することが大の苦手で本当に不器用な男性。人を避け仕事一筋に生きるヒーローがヒロインから受けた影響によって少しずつ素敵な男性に変わっていくのが読んでいて伝わってきました。なかなかお互いに打ち解けあえず、すれ違っていく状況にはもどかしい思いをしましたが、その分思いを打ち明けたあとのヒーローたちの幸せな姿にとても感動します。辛い状況が続いただけにずっと幸せでいて欲しいなぁと願うカップルでした。
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モニター
この物語は、今日のような自由な恋愛を許されておらず、また戦争も頻繁に起こる時代の話です。愛している人が戦死をしてしまった、というのはきっと珍しくない話だったと思います。結婚を約束していたけれど、結婚できずに戦死してしまったということがどんなに辛いか、またその後どのように過ごしていくのか、主人公の気持ちはもちろん、周りの人たちの気持ちや戦争の悲惨さをものすごく感じさせられました。
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モニター
牧師の娘ルーシーと子爵のドレイク。二人はドレイクの弟の死により、便宜上の結婚をすることになります。最初は愛の無い結婚でしたが、一緒に暮らしていくうちにドレイクの人柄に惹かれていくルーシー。一方、ドレイクもルーシーを愛するように……お互いに本心を秘めながら数々の困難を乗り越えていくストーリーに引き込まれ、一気読みしてしまいました! 読み終わってももう一度読み返したくなる作品です。
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モニター
異母弟のジェレミーの戦死によって跡継ぎが必要になったドレイク。ジェレミーとの間に未婚のまま子供を身籠ったルーシー。窮地に陥っていた二人の解決策として愛のない結婚……というところからはじまります。今後の相続を巡りいとこ達のとんでもない企みに巻き込まれながらもお互いの存在の大切さや生き方、思いやり、愛が育っていく場面を見て欲しいです。様々な出来事が重なってラストはどうなってしまうのかハラハラしました。
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モニター
歴史の背景がとても細かく描写されていて、お話の中にのめり込んでしまい、寝る時間も惜しんで一気に読み上げてしまいました。主人公のルーシーの心の変化が面白く、今2度目をじっくり読んでいます。また、デボラ・ヘイルさんの作品を読めるのを楽しみに待っています。
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モニター
英国を舞台にした歴史物、貴族と身分違いの娘、ツンデレという、これぞハーレクインの王道! と胸を張って言える作品です。ある意味面白いくらいみんなが素直ではない! だがそれがいい。皮肉屋だとお互いを罵り合う主人公と貴族の男が心を通わせる流れは、王道ながらハラハラします。読みながら思わずルーシーを応援したくなりました。
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サリー
純真で、愛情深く、勇敢な牧師の娘ルーシーに好感が持てました。つらい子供時代の記憶を抱えながらも、人々を助けようとする子爵ドレイクの優しい人柄も魅力的でした。二人の間に誤解が生まれる度に問題が起き、それを乗り越えると共に愛が深まっていくというストーリー展開が素晴らしく、おもしろかったです。
子供のころ歴史に興味を持ち、10年かけて自分の家族の系譜がジョージ王朝時代のイギリスまでさかのぼることを調べた。この間に、小説に生かせる魅力的な史実をいくつも掘り起こすことができたと語る。1997年にアメリカ・ロマンス作家協会のゴールデン・ハート賞を受賞。中世のウェールズや19世紀イングランド、近代アメリカと、さまざまな時代を書き分ける実力派である。