ハーレクイン文庫
モデルのセーラは不運な落馬事故によって片脚が不自由になり、仕事を失ったうえ、薄情な婚約者にも捨てられた。ある日、偶然開いた上流階級向けの雑誌に奇妙な広告を見つける。“資産家の話し相手として外国で暮らせる、若い英国人女性求む”なんでも広告主は砂漠の地ベニ・ザインの首長ということだ。ちょうど、つらい現状から抜け出したいと思っていたセーラは、新しい人生への期待を胸に、未知なる異境に降り立った。だがそこには、首長本人からの思わぬ出迎えの言葉が待っていた。「君はわれわれ砂漠の男に襲われたくて、ここまで来たのか?」
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年09月01日
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- 訳者
- 石川妙子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93252-5
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- 書籍番号
- HQB-252 (初版R-14)
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モニター
いつもの事ながらこの作品もスピード感のある展開で、飽きる事無く読破してしまいました。自分の日常からかけ離れた非日常な子供の頃に誰しもが憧れたお姫様的なストーリーで充実した読後感がありました。
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モニター
最後まで、プライドの高い2人の駆け引きにやきもきしました。ハーレクインならではのハッピーエンドになるとは思っていましたが、もどかしかったです。
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モニター
自信をなくし猜疑心の強いセーラと孤高の首長ザイン。皮肉のこもった荒々しい言葉のやりとりにはやりきれませんでした。環境や文化の違いが二人を隔て、本当は惹かれあっているのになかなか気付かない二人にやきもきしたり、切なくなったりしました。愛の形というのはそれぞれ違うのだということを、つくづく考えさせられた一編でした。
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モニター
モデルとしての生活が消え、同時に婚約者にも捨てられたセーラ。お金すらなくなった彼女は奇妙な広告に目をとめた。現状から抜け出すために首長ザイン・ハサンが治める砂漠へ行くことに。目の前に立つエスコート役の男が誰かも知らずに言い合いをしながら…最後のページまで二人の心情や言葉に引き込まれました。
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モニター
出会い方はどんな方法でもよく、女性は自分が気がつかないうちに本当に好きになっているものだと改めて思った。切なくドキドキする恋愛を感じられた1冊だった。
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モニター
今回のヒーロー、ヒロインともに共感できずお互いどこに惹かれあったの?と思ってしまう作品でした。かなり古い本の再販ということなので時代的にそういう部分があったのかしら・・・と思いながら読みました。丁々発止のやりとりもイライラさせられました。本当に最後の最後でようやくお互いの気持ちを伝えあえた時のヒーローのメロメロっぷりはとても可愛かったです。シーク物がお好きな方には楽しめるのかも。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1988年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。