ハーレクイン文庫
ジェンナの部屋を、親友のスージーが泣きながら訪ねてきた。兄サイモンが決めた相手と、無理やり結婚させられそうだという。束の間でも兄の目から逃れ、好きな男性と休暇を過ごしたい――そう訴える親友のため、ジェンナは口裏をあわせることにした。サイモンが電話してきたら、スージーはここにいると答える、と。ティーンエイジャーの夏、ジェンナはサイモンに夢中だったが、年上のガールフレンドを見せつけられて、憧れはたちまち冷めた。わたしたちをいつまでも子供扱いする鼻持ちならない男を、この機会にうまくだまして、ささやかな仕返しをしてやるわ!
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年09月01日
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- 著者
- ペニー・ジョーダン
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- 訳者
- 富田美智子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93250-1
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- 書籍番号
- HQB-250 (初版R-652)
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モニター
ヒロインの幼く淡い恋心は、大人になってからも消えることがありません。親友の兄に寄せる思いと、傷つきたくない心が複雑にからみあうヒロイン、終盤で明らかになるヒーローの心。見守るヒロインの祖母やヒーローの家族と、素敵な脇役がいっぱいでした。一気に読みました。
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モニター
少し強引どころかとても強引なサイモンに振り回されつつも、過去の思い出があり素直になれないジェンナがなかなかサイモンの真意に気付けないところがじれったく、早く気付け!とサイモンのわかり易すぎるアプローチに声援を送りながら一気に読んでしまいました。とても面白かった!
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モニター
普段は感情を抑えているヒロインが、ヒーローの小ばかにしたような言動にはかっとしてしまい、常にけんか腰。なかなか恋人のようなあまい雰囲気にならず、大丈夫なの?と気になってしまい、一気に読んでしまいました。後半は彼を愛しているという気持ちに気付いたヒロインの切なさと、ヒーローの情熱が伝わって、とてもいい作品だと思いました。
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モニター
ジェンナの態度にもイライラするものがあったけど、それ以上にサイモンの態度が不愉快でした。読んでいてめんどうになるというかなかなかページが進まなくなりました。引っ張り方がちょっとしつこすぎる気がします。最初からラストが見え見えなかんじでした。
イギリスの作家。ロマンス映画を見るよりも、ロマンス小説を読むのが好きだという。初めて童話を創作したのは八歳のときで、妹をヒロインに、アドベンチャーを書いた。十一歳でイギリスのハーレクイン社のロマンス小説のなかのヒーローと“恋に落ち”、それ以来のロマンス小説ファン。結婚後もしばらく大手銀行で働いていたが、現在は執筆に専念。イングランド北西部チェシャーの古い館で四匹の犬、二匹の猫と一緒に暮らしている。小説家になっていちばん嬉しいことは、彼女と同様に愛の大切さを信じる読者たちと交流できることで、大好きなチョコレート以外には、キスとパートナーとの親密な愛情の仕草が最高の食事だと語る根っからのロマンティスト。ジェーン・オースティン、シェークスピア、ディケンズが大好きで、今最も行ってみたい場所はプラハだという。