ハーレクイン文庫
ラナは親友が嫁いだ砂漠の国、パルバン王国に滞在していた。国の復興に協力するため、慈善活動を行っているのだ。パルバンの人々はラナを救いの女神としてあがめていたが、なかに一人だけ冷たい視線を送ってくる人物がいた。アラシュ──王子のいとこで聖杯番の彼こそ、かつてラナが恋に落ち、すべてを捧げた相手だった。いったいなぜ? 理由も告げずに去ったのは彼の方なのに……。ある日、隣国へ赴くラナにアラシュが同行すると聞き、ラナは激しく動揺する。長い道中を二人で過ごすなんて無理よ!
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2012年04月01日
-
- 著者
- アレキサンドラ・セラーズ
-
- 訳者
- 那珂ゆかり
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2012年03月22日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93436-9
-
- 書籍番号
- HQB-436 (初版D-878)
-
モニター
ヒロインは愛した男性の母国に献身的に尽くす大富豪の令嬢。でも、愛したシークはあまりのプライドの高さに自分の気持ちを封じるばかりか、彼女の愛も見えない……。情熱と責任をもって人生に向き合う二人がすれ違う様子がもどかしいですが、こういう男性に本気で自分の人生を預けてみたい……そう思える一冊です。
-
モニター
自分の想いをずっと隠し続けながらシークとして生きるヒーローと、彼を理解できず、反発するヒロイン。ヒーローの心が少しづつ動いていくのがとても印象的でした。本当に夢のようなお話です。
-
モニター
読み始めはわからない箇所があってしんどかったのですが、場面がアル・コスラビ家の屋敷に移ってからは盛り上がり、読むスピードも早くなって楽しくなってきました。題名に“シーク”と、あるので傲慢で問答無用なわがまま男のお話なのかと思っていたら、意外とキラキラで理想的な男性で夢中になれました! アラシュの頼りになる男らしさ、気のきく優しさ、もう完璧なアラシュの魅力がどんどん現れてきて 素敵すぎるアラシュに夢中になり、アラシュが次に何を言い出すのか、何をするのかワクワクしました。そんな完璧なアラシュなのに、ラナに対して、何か煮え切らないような態度をとるので、どうして? 何を言おうとしているの? ラナと一緒になって、なんで? なんで? と悩んでみたりしました。アラシュの魅力がぐいぐい来るので、読んでいて幸せ気分が満タンになりなした!
-
モニター
舞台は異国、パルバン王国。大富豪の娘ラナと、パルバン王国の聖杯番であり、シークのアラシュ。パルバン王国の戦争により、お互いの気持ちを知ることなく離れてしまったラナとアラシュ。気持ちは燃え上がり、惹かれ合っているのに、お互いの誤解からなかなか結ばれない二人の運命。ラナを想いながらも、自分は戦争で何もかも失ってしまい捧られる物が何もなく、ラナに本当の気持ちを伝えてはいけないと葛藤するアラシュには、女目線で言えば多少のじれったさは感じるものの、その男らしさと誠実さには本当に心を打たれました。作中ではラナとアラシュ両者の気持ちを表現している場面があり、どちらの想いも理解しつつ読み進めることができました。
-
モニター
最初は少々読みにくい、内容が飲み込みにくい部分もありましたが、中盤以降はすんなりと読めるようになりました。戦争によって、惹かれていた女性との未来をあきらめたヒーロー。文中でヒロインのことが好きだけどあきらめたことが理解できて切ない思いになります。ヒロインもヒーローだけを思っていることが文章から分かるだけに、何とかならないものかとやきもきしました。両者ともに人間的にもいい人たちなので、ハッピーエンドで終えられてよかったです。
カナダのオンタリオ州生まれ。10歳のとき『千夜一夜物語』に出合い、中東や中央アジアの言語や独創的な建築物、興味深い歴史に惹かれる。大学ではペルシャ語と宗教学を学んだ。華麗なイスラム文化の魅力がふんだんに盛り込まれた作品のほか、イングランド、ウェールズ、カリブ諸島などを舞台にした物語も描く。