ハーレクイン文庫
かつては“地上の楽園”に見えたクリストフォロ島──今のサマにとっては一刻も早く逃げ出したい場所だ。母が亡くなり、サマは冷酷な義父の経営するホテルで、ただ同然にこき使われたあげく学費さえ出してもらえないのだ。母と暮らしたイギリスへ帰りたい。彼女はその一心で観光客相手に似顔絵を描き、費用を貯め始めた。その日も仕事で港にいたサマは、妙な視線を感じて苛立った。海賊のような荒っぽい男。なぜ彼は私をあんな目つきで見るの?男はサマに近づくや絵をこき下ろし、強引に彼女を誘惑しだした。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年04月01日
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- 著者
- サラ・クレイヴン
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2012年03月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93435-2
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- 書籍番号
- HQB-435 (初版R-729)
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モニター
ハーレクインには珍しい(!?)フランス人がヒーローの物語。辛い生活から抜け出すために頼ったヒーローに強引に結婚を迫られたヒロインは、秘密だらけの生活に困惑しつつも懸命に立ち向かっていきます。最後にわかり合えて、本当によかった!
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モニター
ソランジュのような可愛げのない子供がいては、サマンサの新婚生活は大変だから、早く逃げ出してしまえばいいのにと思っていました。ロシェの愛と自分の気持ちを信じたサマンサだから、幸せが見えてきたのだと勇気を貰いました。
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モニター
度が過ぎるほど短気なヒロインが実は理知的で愛情深い女性だと気付かされます。紆余曲折を経た人間関係も彼女の愛と勇気がみんなに幸せをもたらし、ホッとさせられます。疑惑であれ愛の言葉であれ率直な気持ちを伝えるのはとても勇気のいることですが、それがどんなに大切なことか今更ながらに感じました。
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モニター
今月から50代の幕引きが始まった主婦です。孫たちに囲まれて忘れていた胸のときめきが蘇ってきました。物語のお話も結末が気になって一気に読んでしまいました。若いとはうらやましいと思いました。
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モニター
最初からヒロインのことを好ましく思っているのに、そんなそぶりをオープンにしないヒーローに少しイラッときました。ヒーローの過去を思えば納得もできますが、最後のヒロインの勇気には拍手を送ります。
イングランド南西部サウス・デボン生まれ。海辺の家で本に囲まれて育った。学校卒業後は地元のジャーナリストとしてフラワーショーから殺人事件まで、あらゆる分野の記事を手がけた。ロマンス小説を書き始めたのは1975年。以来、もっとも情熱を傾けているのは執筆だが、余暇にはレストランでの食事や観劇、欧州旅行を楽しむという。