ハーレクイン文庫
ふさわしき妻は
父が遺した借金返済のため、裕福なレディとの便宜結婚を迫られた子爵。控えめな女性を、と願う彼の前に、理想とは正反対の“社交界の女王”が現れ…。
戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと……。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の!
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年02月01日
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- 著者
- ジュリア・ジャスティス
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93207-5
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- 書籍番号
- HQB-207 (初版HS-186)
読者レビュー
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匿名希望
「意外な求婚者」の続編というべき作品ですね。心に決めたセアラへの失恋と両親の作った莫大な借金という二重苦を背負っても、ヒーローがへこたれないところに元軍人のたくましさを感じます。誇り高く感情の激しいヒロインがまた魅力的です。まさにツンデレなヒロインとヒーローで、熱い情熱と裏腹にうまく想いが通じ合わないところももどかしくて、どんどん話にひきこまれました。二人の気持ちのやり取りが本当に面白くて、何度も読み返した忘れられない作品です。
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小学生のころから創作に興味を持ち、学生時代は詩作にいそしんだ。軍人の夫とともにチュニジアに駐在していたとき、大使館で働きながらロマンス小説を書き始めた。1996年『意外な求婚者』がロマンス作家協会ゴールデン・ハート賞を受賞、その原稿を北米ハーレクイン社が買い取り、99年にデビューを果たす。現在はテキサス州に在住、フランス語の非常勤講師も続けている。