ハーレクイン文庫
弟とともに牧場を経営しているルークは、 殺風景でむさ苦しい男所帯に、いいかげんうんざりしていた。 母親が亡くなって3年、そろそろ女手が必要だ。 手っ取り早いのは、兄弟のどちらかが花嫁を迎えること。 だが問題があった。二人はまだまだ結婚する気などないのだ。 そこで、箒から抜いた藁のくじで“花婿”を決めることにした。 かくして、はずれくじを引きあてたのは兄のルークだった。 ルークはしぶしぶ従順でしとやかな花嫁候補を探してまわり、 まさにぴったりな女性エレナーに白羽の矢を立てるのだが……。 【春を彩るフェア】
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- 頁数
- 352頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2012年03月01日
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- 著者
- ダラス・シュルツェ
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- 訳者
- 上木さよ子
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年02月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93428-4
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- 書籍番号
- HQB-428 (初版HS-32)
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モニター
心惹かれた男性から求婚され、新婚生活も円満にすすんでいくと思っていたヒロイン。でも、実は夫が欲しかったのは、牧場を継がせる子を産み、家庭を切り盛りしてくれるおとなしい妻でした。望んでいた愛される結婚生活ではないことや、藁くじで決めた結婚だと知ったヒロインは失望し、自分の気持ちを夫に言い出せずにいましたが、やがて夫に怒りをぶつけ、二人はうまくいかなくなります。でも、ヒロインは悲しむだけではなく、持ち前の強さも持っていました。はじめは家庭的で優しげだったヒロインですが、食事マナーの悪いカウボーイ相手に怖がらずにマナーを躾けるといった周囲を驚かせるような気骨のあるところを見せるなど、痛快なところも良かったです。ヒロインと自覚がないままヒロインに惹かれていく夫の飽きさせない展開で、またこの作家さんの作品は読みたいなと思いました。
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モニター
「藁くじの花嫁」は、私が初めて出会ったHQ作品です。原ちえこさんのコミック版でしたが、それからHQ小説&コミックのファンになりました。舞台は西部開拓時代のアメリカ、叔父一家に虐げられる孤児のエレナーが主人公。そんな彼女の運命を決めたのは「藁くじ」だった!? 原作は当時既に絶版だったので、今回の復刊を楽しみにしていました。小説版も期待通りの面白さ。帯の「ファン待望! 伝説のヒット作が復活」の言葉に偽りなしです。
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モニター
モニターでいただいた本ですが、とても面白く読ませていただきました。アメリカの西部、南北戦争が終わって少しした開拓時代頃のお話です。ヒロインのエレナーは、両親を亡くし、叔父の家に居候の身。家政婦のように家事をこなし、癇癪を起こさない従順な花嫁候補としてルークに見初められ、エレナー自身も叔父の家を出たいがために結婚をします。恋愛結婚ではなく、くじで結婚を決めたルークに対して、エレナーは猛烈に怒り、結婚間もない二人は反発し合います。エレナーの葛藤と、ルークのいらだちなども面白く書かれており、夢中で読みすすめました。ルークの牧場のカウボーイ達が、新妻のエレナーに躾けられて行く様子が面白かったです。最後まで、エレナーのいとこからの嫌がらせには、一体どうなる事かとハラハラしました。教会や牧場などは、「大草原の小さな家」を思い起こすとさらに想像が膨らみ、楽しかったです。
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モニター
タイトルの藁くじ。何をくじで決めたんだ? と思えば、兄弟のどちらが結婚するかを決め、相手を探して、さっさと結婚。こんなにすぐに結婚して大丈夫なのか? 予想通り、藁くじで結婚する方を決めたことが新妻エレナーにばれて……。アメリカ南北戦争後が舞台のお話です。ぜひ読んでみてください。
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モニター
出会いのきっかけは藁くじでした。ルークとエレナーは、お互いに惹かれあって結婚決めたのに、何かと理由をつけて本当の気持ちを認めようとしません。藁くじのことで喧嘩になりましたが、お互いが必要な愛しい存在だということを確信してからは、ルークもエレナーも心から幸福だと思えるようになりました。
幼少期は、バニーガールになるのと原子物 理学者になるのとの相対的なメリットを熟 慮して過ごした。前者はハイヒールを履い て生活しなければならないし、後者は基礎 的な数学力以上のものが必要だと気づき、 あらためてそれらに取って代わる職業を探 してみると、自分が読書好きであることに 思い至ったという。現在、夫とクロエとい う名の猫と一緒にカリフォルニアに暮らす。