ハーレクイン文庫
ピパはイギリスに料理の修業にやってきたルークと恋に落ちる。楽しく暮らした4カ月後、ルークがアメリカに帰るとき彼を愛していたにもかかわらず、ピパは引き留めなかった。何よりも束縛を嫌うルークに拒絶されることが怖かったからだ。直後にピパの妊娠がわかり、一人で産み育てると伝えても、ルークは結局、金銭的な援助だけで一度も会いには来なかった。あれから11年……。娘のジョシーを連れて、ピパはある決意を胸に、ルークの住むアメリカ西海岸を訪れた。彼に伝えなくては──私にはもう残された時間がないことを。【今月の究極:語り継がれる名作】
-
- 頁数
- 304頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2011年12月01日
-
- 著者
- ルーシー・ゴードン
-
- 訳者
- 竹内喜
-
- 定価
- 755円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2011年11月17日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93413-0
-
- 書籍番号
- HQB-413 (初版N-873)
-
モニター
ピパが心から愛するルークの心情を察するあまり本心を語らず気持ちを隠したり意を汲んで答えてしまうところは共感してしまう。離れていた11年間という長い年月の間、お互いの変わらないところがあり、それが必ずしも良い事とは限らないんだけど、ルークの変化に行動がどう伴っていくか? それでもクローディアの存在が救いです。『ビンテージ・ラブ』この作品に出会えてよかった。感動しました。
-
モニター
お互いのプライドから本当の気持ちを言えずに別れてしまったルークとピパ。
ピパがトラブルに直面し、再会するのですが、傷つくことに臆病になっている二人は素直な気持ちをぶつけることができません。いつ全てを告白するのかと、展開が楽しみながらもやきもきしました。ルークが娘のジョーシーと関わることで段々と父親として成長していく姿に、ほろっとしました。11年という時間が経っても惹かれあう二人、羨ましいです。 -
モニター
ピパとルークの空港での別れ。11年越しの再会シーンが、じれったくもあり、心にひびく素敵なシーンでした。娘への心遣いや、二人の心情が細やかに描かれていているので、話の中にすぅっと引き込まれていつの間にか読み終わってしまいました。読み応えのある一冊になっていると思います。
-
モニター
初めての恋で全てを捧げても良いと思えるような相手ルークに出会えたピパ。しかし若い彼女にとって彼を愛すれば愛するほど束縛を嫌う彼に嫌われることを恐れ、別れる時も、妊娠した時も、ピパは強い女性を演じるしかなかったのかもしれない。誰も恨むことなくひたむきに生きるピパと、娘のジョー
シーがピパの様にステキな女の子へと成長している姿がとてもステキです。残酷な運命にも負けずルークの住むアメリカを訪れ大切な事を伝えに行くピパの姿に心がとても痛み、それでも明るく振舞うピパに姿に涙してしまいました。読んだあとも何度も読み返してしまう1冊です。 -
モニター
今まで、妊娠・出産を相手に黙って子供と二人で暮らしていたヒロインが、そのことを知ったヒーローに責められ、すれ違う二人がハッピーエンドを迎えるという話は読んだ事がありました。でも、このお話はヒーローがヒロインの出産を知っており、資金援助をしたりと今まで読んだことがないパターンの話でした。実は過去にプロポーズしたこともあるんです。そんなすれ違う二人の結末は…。ぜひ読んでみてください。
-
モニター
4カ月間、幸せな時を過ごしたのに、やむを得ない状況下での2人の別れはとてもつらかったです。その後妊娠がわかり一人で娘を育てあげ、強く生きるピパの心中はどんなに心細く切なかった事か。その間、相変わらず気ままに過ごしているルークには腹が立ちました。お互いまだ愛しているという気持ちに気づいているのならもう少し早く行動に移して欲しかった。いきいきとした描写でお料理のにおいまで漂ってきそうな作品。
-
モニター
ヒロインは18歳でヒーローと出会い、娘を出産。周囲の人たちにも恵まれて11年間仕事・子育てを両立させてきた美しく賢い素敵な女性です。ヒーローは面倒な状況から逃避し続けていて、結果、一度も娘に会いに来ないし、自分の家族にさえ娘がいることを話していません。読み進めるうちにヒロインの状況と心情に涙、涙、でした。とても面白かったですが、このヒーローが幸せになるのが少し悔しかったです。
栄誉あるRITA賞を2度も受賞している実力派。雑誌記者としてさまざまな経験を積んだのち、1984年、ロマンス小説家へと転身した。これまでに50作以上の作品を上梓している。ヴェネツィア旅行中に地元の男性と恋に落ち、2日で婚約、結婚して30年近くになるという逸話の持ち主。英国在住。