ハーレクイン文庫
やさしい闇
【ファンが選んだベスト作品フェア】小城で隠遁生活を送るリチャードに雇われたローラ。元妻の死で彼が引き取ることになった幼い娘を世話するためだが、彼はローラばかりか娘にも姿を見せず…。
派遣会社で働くローラに、とある富豪の城での仕事が舞いこんだ。城主リチャードは先日前妻を亡くしており、幼い娘を引き取ることになったため子守を頼みたいのだという。彼は事故で顔に大怪我を負って以来、隠遁生活を送っていて、ここ数年、その姿を見た者は誰ひとりいないらしい。実際、城での仕事が始まってからも会話は常にドア越し。リチャードは一向に姿を現さず、娘にすら会わないと言い出した。これでは父を頼りに城にやってきた少女がかわいそうだ……。ローラは決心した――なんとかして彼を孤独の闇から出そうと。【ファンが選んだベスト作品フェア:2002年上半期 ベスト作品、ヒロイン賞受賞】
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年10月01日
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- 訳者
- 谷原めぐみ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93403-1
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- 書籍番号
- HQB-403 (初版D-941)
読者レビュー
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モニター
顔に大怪我を負い、元妻に心を傷つけられ、城に閉じこもり、皆に恐れられている、孤独なドラゴン・リチャードと、元ミス・サウスカロライナ、元国務省職員の才色兼備なローラの話です。ベスト作品、ベストヒロイン賞ということで、期待して読みました。読んでよかった!! すばらしい作品です。クライマックスに涙して、エピローグが微笑ましくて、じーんとくる作品でした。再読間違いなし。
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モニター
まさに現代版「美女と野獣」でした。舞台も小島の高台に建つ城と神秘的で、心と体に深い傷を受けた彼と美しく包容力あふれる彼女のせつないラブストーリー、とても良い感じのラストシーンでした。
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モニター
ミスコン女王といわれるほどの美貌で、その外見だけで判断されつづけ、本当の自分をみてもらえず傷ついてきたヒロインは、醜い傷をおったヒーローを外見だけで拒否することなく、事故のあとに、元妻により、心と男性としてのプライドまで傷つけられたヒーローを癒し、光の中へと連れ出します。二人の軽妙なやり取りも楽しませてくれました。
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アメリカはニューイングランドに生まれる。海外生活が長く、小説の舞台や登場人物の設定には多くの人と出会った経験が生かされている。19歳で海兵隊員と結婚し2人の息子をもうけた彼女にとって、1杯のカプチーノとすばらしい本を手にくつろぐのが至福のときだという。彼女の作品はロマンティックタイムズ誌からも絶賛されている。