ハーレクイン文庫
かぐわしき天使
誘拐の目的は社交界デビュー? 天涯孤独となった令嬢ケイトは、ある日、見知らぬ老伯爵夫人に孫息子の屋敷へと連れていかれ…。
高貴な身分ながら天涯孤独となり、困窮を極めたケイトのもとを、亡き母の名づけ親だという年老いた伯爵夫人が訪ねてきた。老婦人は事情も告げず、ケイトをなかば強引に馬車に押し込むと、ロンドンを遠く離れた、荒れ果てた屋敷へと連れていった。ここに何があるというの……?ケイトはいぶかりながらも、あまりに急な出来事と長旅の疲れから、気を失ってしまう。目を覚ますと、見知らぬ男がすぐそばにいた。蝋燭の火に照らされたどこまでも青い瞳が、じっと見つめている。ケイトはぼんやりした意識の中で、その輝きに吸い込まれた。
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2008年06月01日
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- 著者
- アン・グレイシー
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- 訳者
- 江田さだえ
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93158-0
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- 書籍番号
- HQB-158 (初版HS-180)
読者レビュー
『氷の伯爵』がとてもよかったので、この作者さんのほかのものも読みたいと思いました。ケイトもジャックもとてもつらく大変な経験をしてきたけど、明るく聡明です。惹かれ合う二人を見守り応援する祖母と友人たちの支えもあり、結婚にいたるまで涙なしには読めません。舞踏会のシーンは号泣でした。