ハーレクイン文庫
ベッドで目覚めたとき、フィリッパはすべての記憶を失っていた。ふと顔を上げると、見知らぬ女性が心配そうにこちらを見ている。女性は叔母だと名乗り、フィリッパが結婚式の直後に車で失踪し、事故を起こして怪我を負ったのだと説明してくれた。混乱するフィリッパの心をさらにかき乱したのは、叔母の横に立つ謎めいたセクシーな男性だった。この人が私の夫?名前すら思い出せないのに、なぜ体が熱く反応するのだろう?ほどなくして、記憶の戻らぬ妻と夫との奇妙な新婚生活が始まった。お互いに欲望の炎を心の内に秘めたままで。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年08月01日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 雪村桜子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93389-8
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- 書籍番号
- HQB-389 (初版D-326)
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モニター
結婚式の直後の事故で記憶喪失になったフィリッパと、頑として過去のことを語ろうとしないコラッド。そんな二人の不思議な新婚生活とそれを脅かす人々の登場。ハラハラドキドキ、続きが気になって、時間も気にせずに一気に読んでしまいました。コラッドの優しさに、そして、コラッドの母親・ロサの言葉に何度となく感動しました。
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モニター
目が覚めたら記憶が…という話は他にもあると思いますが、この作品は先が読めず、一気に読んでしまいました。ルーシー・ゴードンの話は何作か読んだことがありますが、現実とロマンスが絶妙なバランスで配合されているので、おとぎ話的ではなくリアルな作品として楽しめます。コラッドがどんどんフィリッパに夢中になっていく様子が、ハーレクイン・ファンにはたまらない読みどころかもしれません。
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モニター
初めてハーレクインを読ませて頂きました。フィリッパがけっこう先走って行動するタイプなので、途中読んでてハラハラしましたが、コラッドと最後は幸せになれて良かったです。特に最後のエピソードは夫婦にとって最高の幸せな結末だと思うので、ハッピーエンドで本当に良かったです。ただ、最後の方はちょっと駆け足な感じで、もう少しじっくり読みたいなと思いました。
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モニター
結婚式の後、車で失踪し、事故を起こし記憶を失ったフィリッパ。記憶はなかなかもどらず、夫であるはずの人は「君のためだ」と言って過去のことを話してくれません。なぜ彼女は逃げ出したのか。「なぜ、何があったの?」とドキドキしながら読み進みました。自力で記憶をとりもどしたフィリッパが事故前よりハッピーになり、安堵してうれしい気分になりました。
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モニター
記憶を亡くした妻に、決して冷たいわけではないけれど、以前のことは何一つ語らないという不思議な行動を取る夫。主人公フィリッパの記憶をなくす前の人物像が謎に満ちていて、ドキドキしながら最後まで一気に読み進めました。
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モニター
記憶を失ったヒロインのお話ですが、ヒーローは寛大で優しい人です。普通なら復讐してやろうって思うはずなのに…ヒロインを純粋に愛していることがわかるのがステキでした。ヒロインは大金持ちですが、周りに恵まれない環境で育ってしまって少し可哀想だなって思いました。
栄誉あるRITA賞を2度も受賞している実力派。雑誌記者としてさまざまな経験を積んだのち、1984年、ロマンス小説家へと転身した。これまでに50作以上の作品を上梓している。ヴェネツィア旅行中に地元の男性と恋に落ち、2日で婚約、結婚して30年近くになるという逸話の持ち主。英国在住。