ハーレクイン文庫
小さな牧場で男まさりに育ったコリーは、十代のころ、隣に住む名家の長男ニックに恋をした。しかし淡い恋心はあっけなく打ちくだかれた。ニックは、コリーが彼の弟と親しくしているのを快く思わず、その関係が幼なじみの域をこえていると思いこみ、住む世界をわきまえるようコリーに言い渡したのだ。以来6年、隣人ながらほとんど顔も合わさない日々が続いたが、ある日、コリーがいつものように花壇に水をやっていると、険しい表情を浮かべたニックが近づいてきて……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年08月01日
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- 著者
- スーザン・フォックス
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- 訳者
- 大森みち花
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93388-1
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- 書籍番号
- HQB-388 (初版I-1772)
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モニター
牧場を一人で切り盛りし、働き者で純真なヒロイン。ヒーローは勝手に解釈して、勝手に判断しています。当初「俺様」的な傲慢ヒーローの印象を受けましたが、途中で「慎重派」ヒーローの印象に変わりました。ヒロインと距離が近くなると、自分の判断に不安を持ち気持が揺れ動く。ヒーロー視点の記述もあり、その心境は読み手にも理解しやすいです。お互い相手の態度に一喜一憂しながら、幸せを掴んでいく。安心して読めるストーリー展開です。
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モニター
一人で牧場を切り盛りしているヒロイン。ヒーローに対して一途なところが健気で可愛く感じました。最初は何も思っていなかったヒーローですが、こんな健気で可愛いヒロインに惹かれていくのは納得です。幼馴染の弟か、それともずっと惹かれていた大人の兄か、ラストまでドキドキしました。そして、可愛いだけでないヒロインの行動や言動にエールを送りたくなりました。頑張るヒロインを応援したくなる一冊です。
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モニター
小さな牧場を一人で切盛りしているヒロイン・コリーは飾らない容姿とピュアな心の持ち主。隣の大牧場に住むシェーンとは幼馴染でしたが、その仲を勘ぐった兄ニックは、コリーに身の程をわきまえるように言い渡します。6年後、美しく成長したコリーをめぐり、シェーンとニックの関係に変化が現れます。コリーを取り巻く状況も一変し気持ちにも変化が…それが丁寧に描かれており読んでいて切なくなる事もしばしばでした。
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モニター
コリーは仕事に追われ自分の魅力にも気付かず、自分の強さにも気が付いていません。そんなコリーの隣人ニックとシェーンが6年ぶりにコリーの生活に入り込んできます。戸惑うコリー、コリーの魅力に気づくニックとシェーン。二人の間で揺れ動くコリーと、兄弟間でのコリーを巡ってのやりとり。兄弟間の愛情や確執がよく表れています。ほほえましいです。兄弟の生き方の違いや夢を理解できるコリーは、かっこよく美しいです。最終的にこの三人の決めた結論は? 最後まで予想が出来ずとても楽しめました。
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モニター
男まさりだが男女関係にはまるでうといヒロインと、牧場経営に人生を捧げてきたヒーローが、ヒロインの魅力に改めて気付き、恋をする爽やかな物語。うんざりするほど単調な毎日から、初めての恋に翻弄されるヒロインが、とても初々しくてよかったです。個人的には、ヒーローの弟シェーンがとても気に入ったので、彼のその後が知りたいです。
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モニター
単調な仕上がりで、物足りない感じがしました。起承転結の「転」の辺りで、もっと盛り上がりを見せて欲しかったです! …とは言うものの、メリック兄弟(ニックとシェーン)のほんのささやかな言葉や行動のひとつひとつに、期待したり不安になったりする恋愛経験ゼロのコリーの心情がよく描かれていて、彼女の純情さ、奥手さが充分に伝わってきました。
揺れる乙女心を繊細な筆致で描き、長きにわたって読者の支持を集めつづけている作家。大の映画ファンで、とりわけロマンチックな映画は、執筆の構想を練るヒントにもなると語る。アイオワ州デモイン在住。