ネイティブ・アメリカンのハンターと地質調査員のジェニー。ハンターが人種の違いによって傷ついた過去があるため、“君などほしくない”と言われる。お互い強烈に惹かれあっているのに…なかなか結ばれないので、読んでいてじっれたくドキドキです。お互いの気持ちに正直になり結ばれた時にはホッとしました。

今までの辛い経験から、惹かれる気持ちを隠し、相手に辛く当たる二人に、調査旅行の機会が訪れる。ジェニファーを心配するハンターだが、なかなか気持ちを素直に出せずにいる。二人のことを色々心配しながら一気に最後まで読んでしまいました。ダイアナ・パーマーの世界観がよく表現されている作品で、私は大好きです。

石油会社の地質調査員ジェニファーと保安責任者で白人とネイティブ・アメリカンの混血ハンターが砂漠で極秘調査を行うが…ダイアナ・パーマーお決まりの鬼畜ヒーローと一途に思い続けるヒロイン。ジェニファーのけなげな姿に思わず涙しました。まさしく、”がんばれヒロイン”です!

ダイアナらしい俺様なヒーローと健気なヒロイン。先住民族と白人女性の壁にこだわるあまり、本物の愛を失いそうになりますが、ヒロインに去られ目が覚めます。身内に諭されあっけなく手のひらを返し追いかける様に、もう少し早く素直になってれば…と思ってしまいました。

生い立ちや立場の違う社会に影響されてヒロインを突き放しつつも求めるヒーローの葛藤に、振り回されるヒロインは大変です。そんなヒーローに突き進むヒロインに好感をもちました。互いを意識しすぎるためにすれ違う思いにじれったさを感じるダイアナ・パーマーらしい作品です。

20年くらい前の作品ですが、古臭さを感じさせません。ただ、中盤くらいまで私はどちらにも(特にヒロイン)感情移入できなかったのが残念・・・。