ハーレクイン文庫
狡猾ないとこに爵位を継がせないため、ダーレストン伯爵は、一刻も早く跡継ぎをもうける必要に迫られていた。その日演奏会へと趣いた伯爵は、偶然ある令嬢を見かけて愕然とした。本当にミス・フォリオットなのか?以前、舞踏会で踊った女性とはまるで別人じゃないか。令嬢に強く惹かれた伯爵は、後日、賭の賞品として彼女を手に入れて、内心小躍りしたい気分だった。この契約結婚は期待以上に楽しいものになりそうだ……。だが予想だにしなかった新妻の告白で、伯爵の甘い思惑は消し飛んだ。
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- 頁数
- 352頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年08月01日
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- 著者
- エリザベス・ロールズ
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- 訳者
- 永幡みちこ
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年07月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93386-7
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- 書籍番号
- HQB-386 (初版HS-242)
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モニター
ヒロインが目が不自由というハンディにもめげず、健気で芯が強くて、すごく前向きなところが好感持てました。
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モニター
伯爵は後継問題のため、目が不自由なペニーは家族を守るために、二人は政略結婚をします。地位もお金もある伯爵が夫であるがゆえにペニーは命までも狙われることになり、スリリングな展開に一気に読み切ってしまいました。訳あって女性不信の伯爵に、利発で優しいペニーは悩まされながらも二人は本当の夫婦となってゆきますが、最後の奇蹟にはしみじみ「よかったぁ」と希望でいっぱいになりました。
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モニター
ヒーローに振り回されながらも、自分のためではなく家族のために健気に頑張るヒロイン。ヒロインの妹達も愛情に溢れていて、ヒロインを大事に思っているのが伝わってきます。ヒーローとヒロインの恋愛だけでなく、家族愛や友情とたくさんの愛が詰まった読み応えのある作品でした。
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モニター
愛した亡妻に裏切られたヒーローが跡継ぎ問題で、やむなく再婚する。感情(特に愛情)を抜きにした結婚生活を望んだのに、美人で賢く魅力的なヒロインと暮らしていくうちに予期せぬ感情に戸惑い、ころころと態度が変わるので、純真で素直なヒロインも戸惑い傷つき、距離を置いて、中々二人の仲が上手くいかない。色々な事件が重なり、やがて本当の気持ちに気がついていく二人。 時には愛に傷ついたトラウマのあるヒーローにじれったくなりますが、ヒロインの魅力が光り(ヒロインの不自由な面がキーポイントにもなっており)、伏線が適度にあり、軽すぎず重すぎず、しっかりした読後感が残りました。 かなり多くのヒストリカルを読みましたが、よくある作品とは違い、個性的な印象で、手元に残しておきたい一冊です。
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モニター
最近パラノーマル漬けでしたが、久々にヒストリカル作品、そして初めての作家でした。ヒーローは、後ろ向きな感じだが、ヒロインは度重なる災難にもめげずとっても前向き。思わず心の中で励ましてしまっており、テンポ良く最後まで一気に読むことができました。ヒストリカルな作風も久々に新鮮で、このジャンルもさらに読んでみたいと思いました。
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モニター
この本にめぐり会えて本当に良かった!! 最初に見た時は少々厚めな本だったので読み切れるか不安だった。でも、あっという間に物語に引き込まれ、思いもよらない展開に気がついたら最後のページ!? ペニーの愛らしさ、気品、誇り高さ、頭の良さ。ダーレストン伯爵の強さ、やさしさ、弱さ…主人公達の心の動きに感銘を受け、読み終わった後も、もっと読んでいたい、ずっと関わっていたいと思ってしまう作品です!
イギリスのケント生まれ。父の都合で幼少期を過ごしたオーストラリアのメルボルン、パプア・ニューギニアの生活が執筆に興味を抱くきっかけとなった。ニューサウスウェールズ大学では音楽学を専攻し、音楽教師も経験。現在はメルボルンで暮らす。