ハーレクイン文庫
次期侯爵のニックは悪名高いいとこの不品行を抑えるためにある仮装パーティにまぎれこみ、仮面の女性モリーと出会う。彼女のたぐいまれな瞳の色に魅了されるが、いとこが姿を現すと、二人は知りあいなのか連れだって外へ出ていってしまった。だが後を追うニックが見たのは、殺されたいとこの姿だった……。真相をつかむべく、彼は証拠品を頼りにある屋敷にたどりつき、そこにいた貴婦人の瞳を見て直感した――モリーにちがいない!ニックのなかで、あらゆる好奇心が頭をもたげた。さて、そしらぬ顔の彼女を、誘惑してじりじり追いつめてやろう。
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- 頁数
- 464頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年05月01日
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- 著者
- ニコラ・コーニック
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- 訳者
- 江田さだえ
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- 定価
- 901円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年04月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93368-3
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- 書籍番号
- HQB-368
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モニター
マリに出会いアンナへの想いが友人としての愛と気付いたニックがマリに夢中になっていく。マリも心の奥底で本当に求めている男性が誰かに気付きつつ、自分の使命によって関わる事件と動揺と苦悩と愛に翻弄される。男性の苦しみも女性以上に激しく、愛を獲得するための苦しみにもがく情景が映画を観るように書かれていて い入る様に一気に読みました。
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モニター
華やかなリージェンシーかと思ったけど、そんなお気楽な内容では終わらない作者のパワーを感じるお話でした。なんてひどい運命に見舞われたヒロインなんでしょう! でも過酷な状況でも負けないヒロインの力強さは、いつの時代でも人を魅了する力がありますね。最後には不思議な余韻で胸がいっぱいになりました。
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モニター
文章表現が読みやすく、理解しやすい内容でした。それにしても良かったのは、ニコラス・フォルコナー! マリのことを疑いながらも、深く深く考えて、観察して、彼女自身を理解しようと努めるその姿に、ヒーロー度100点満点をあげたいです!! マリの親友ローラとヘスターの恋愛模様も、シンプルながら、なかなか深みのあるロマンスに仕上がっており、ニコラス&マリのロマンスと一緒に楽しめました。
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モニター
ニコラ・コーニックの小説を初めて読みました。読む前はニックとマリの恋物語かと思っていましたが、単なる恋愛小説ではなかったです。お互いに惹かれあいながらも、さまざまな障害や使命にはばまれ、それでも思いを強くしていく。ヒロインの過酷な人生にも心うたれるものもあったし、そのうえで生き抜いていく強さにも感動させられました。
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モニター
マリをめぐる人々のやさしさに心を打たれました。
英国はヨークシャー生まれ。詩人である祖父の影響を受け、幼いころから歴史小説を読みふけり、ロンドン大学でも歴史を専攻した。その知識をヒストリカル小説の執筆に存分に生かし、英国摂政期の華麗なロマンスで人気を博している。