ハーレクイン文庫
レイチェルは18歳のとき、父の借金の形として、マルコムという親子ほど年の離れた腹黒い男に泣く泣く嫁いだ。牢獄のような暮らしが始まって3年がたったある日のこと、マルティネス侯爵と名乗る魅力的な男性が突然訪ねてくる。彼の母と旧知の仲であるマルコムに侯爵邸で静養してもらうため、わざわざポルトガルから迎えにやってきたという。だが、レイチェルが妻だと知った侯爵は、なぜか顔色を変えた。どうしてそんな軽蔑のまなざしで私を見るの?底知れぬ不安を抱え、彼女は病弱の夫につき添って旅立った。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年03月01日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 富田美智子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年02月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93359-1
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- 書籍番号
- HQB-359 (初版R-168)
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モニター
年の離れた夫の支配から抜け出せずにいるレイチェルと、誤解から彼女を軽蔑しながらも惹かれていくルイス。夫が療養のためにポルトガルにあるルイスの侯爵領にいくことにしたのは何故か。芯は自立した女性であるレイチェルの心の動きがよくわかります。
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モニター
お互いに惹かれているのは早い段階で伝わってきてたけど、腹黒く嫉妬深い夫と侯爵の母親との謎めいた関係が気になり一気に読んじゃいました。問題が解決して二人の気持ちが通じ合った時はホロッとしました。言葉の言い回しからヒストリカルっぽく感じられる所もあり、新鮮でした。
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モニター
父親の借金のために歳の離れた男と結婚し、不幸な結婚生活を送るレイチェル。まさに「振り回される女」です。礼儀を重んじるポルトガルの侯爵ルイスと出会い、生まれてはじめて恋心を抱くが自身は人妻、ルイスには許嫁がいる。腹黒い夫の策略のせいでレイチェルは蔑まれるが、それでも魅かれるルイス。この二人がどうやって結ばれるのか、心配でしたがハッピーエンドにホッとしました。もうすこしルイスの心境が描かれているとさらに良かったのですが…。
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モニター
親子ほど年の離れた夫と、ポルトガルの侯爵邸(ヒーロー宅)に病気の夫と静養に行くヒロイン。招待されているのに歓迎されていないヒロインと夫。ヒーローと惹かれあうのですが、最後まで切ないです。
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モニター
病気のマルカムはジョアンナからの誘いを受け、ポルトガルで静養することに…。レイチェルも夫の付き添いのため、強引に連れて行かれることになったのだがこのことが幸か不幸か? ポルトガルの貴族の屋敷で、奇妙な療養生活が始まるが、レイチェルへの態度や扱いがあまりにもひどすぎて、読み進めながら心を痛めました。また、夫であるマルカムの不可解な行動が、こんな結末につながっていくとは信じられませんでした。奥が深い話で、面白かったですよ。
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モニター
うわっと思うほどレイチェルの背景が不幸で今の時代こんなことに耐える女性がどれほどいるだろうか? 少しお話が古い? それが最初の正直な感想でした。だけどポルトガルの侯爵ルイスがとても魅力的でエキゾチックで。最初は誤解もあって軽蔑して冷たいのだけどそれでも惹かれ、どうしようもなく気になる。それが恋なのだなーとわかるところもあって。ハッピーエンドはお約束なのだけど落ち着くところに落ち着いて誤解も解けて良かったなと最後は素直に思えました。守られ愛される。時代が変わっても変わらない女性がどこかでもとめている本髄だとも改めて感じました。ポルトガルへも行きたくなりました。
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モニター
一体その強欲な男は何を考えているのか? どんな思惑があってそのような行動に出ているのか? そんな男の妻となった女はどうしてそれほどまでに従順にならなければいけなかったのか? 親子ほどの年の差がそうさせるのか? 自分の人生が無い…そんな思いに悩み疲れはてた人妻レイチェルの空洞な心の中に入って来た人とは…?
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モニター
卑劣な夫の所業を知らないヒロインと、夫婦そろって自分の家族を脅かしていると思い込みながらもヒロインに惹かれていくヒーロー。話がなかなか核心に迫らないので少しイライラしながら読み進めましたが、最後にヒーローがヒロインに告白する場面はドキドキしました。何も知らないヒロインの状況は悲惨で同情しますが、慣習の違いもあるせいか少し礼儀知らずにも感じました。
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モニター
主人公のレイチェルの立場がかわいそうすぎて、周りの人も冷たかったので本当に幸せになれるのか読んでいてハラハラしました。こんな状況に自分が置かれたら耐えられないだろうなあと思いました。
イングランド北西部に生まれる。作家デビューは1966年で、100作を超える作品の総発行部数は9500万部にのぼる、ロマンス界の大御所作家。作品のひとつ『雪物語』は、77年に映画化されて大ヒットした。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。ロマンス小説界でトップ作家の地位を確立している。