ハーレクイン文庫
フリーランスの個人秘書であるダナの新しい雇主は、世界的映画スターとして活躍した大女優セラフィーナ・ネリ。引退後はローマ郊外の丘のヴィラでひっそりと暮らしている。ヴィラに住むのはセラフィーナが若くして産んだ息子アドーネと、彼女が絶大な信頼を置くイタリア人のボディガードだけ。そのリックという男を紹介された瞬間、ダナはおののいた。昨日、コロッセオの前で衝撃的に出会った、あの魅力的な人!同じホテルに泊まっていたのが縁で話がはずみ、今朝の朝食を共にする約束をしたが、現れなかったのだ……。【今月の究極:語り継がれる名作】
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2011年02月01日
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- 訳者
- 平敦子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2011年01月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93353-9
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- 書籍番号
- HQB-353 (初版R-100)
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モニター
とても面白かったです!! イタリアの男性が情熱的とはよく言われることですが、慎ましいイギリス女性との恋がとても熱烈に描かれています。出会いも強烈でストーリーの進み方も火傷しそうな感じです。登場する人物たちがみんな一癖も二癖もあって、謎めいていて面白さが倍増します。途中主人公のダナと同じように苦しい心を感じる場面もありますが、読後はハッピーな気分になります。
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モニター
普段ロマンスものは読まないのですが、読んでいるうちに引き込まれました。立場のせいでなかなか一歩が踏み出せない二人。その中でのダナの心情も細かく描かれていてよかったです。最後までスラスラ読めました。
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モニター
大切に思う女性がいるのに情熱を隠しきれないリックと、それを知りながら惹かれずにいられないダナ。そんな二人とセラフィーナの存在が謎めいていて話に引き込まれていきました。つらい過去の持ち主のセラフィーナが幸せになるまで自分は影の存在でいようとしたリックは素敵だと思います。そんな気持ちを察して自分よりも他人を優先して考えられるダナは人間として魅力的です。セラフィーナが強く生きていけるといいなと思いました。
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モニター
読み進めていく上で先の展開がなかなかわからず、どうなるのか気になりながら、ハラハラドキドキしながら読むことができました。とてもおもしろかったです。主人公の2人がとても共感を持てるタイプでした。またその他の登場人物も途中の展開を大いに盛り上げる要素でした。最後のエピソード(馬のシーン)など、心が温かくなるエピソードもありました。読後感がよかったです。
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モニター
ダナはイタリアで不思議な出会いをします。これが、わくわくするようなカーッとするような状況に遭遇していきます。秘密めいた人間関係が二人の間に壁を作ります。また、そこに心がくすぐられます。読めば読むほど、味わいが出てくる作品です。本当のロマンスと運命を感じさせてくれます。そこに、私は、引きつけられました。
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モニター
時代背景が古く、懐古趣味的な印象。そしてヴァイオレット・ウィンズピアならではの、強い男性のお話。傲慢と言えば傲慢。耐える恋愛。好きだったら、矢も楯もたまらなく「好きです」と告白して「愛してる」と言って迫ってくるのではない、抑圧された愛情。理解しようとすれば、時代と背景を理解しないといけないので、リージェンシーよりも時代を感じる。イタリアの独特の、ちょっとアンタッチャブルな背景。抑圧されているから、よけいに凄まじい感じがする。歳の差のあるヒロインとヒーロー。それゆえにヒーローの抑圧された愛情が微妙に癖になる物語でした。
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モニター
初めて出会った時からお互いに惹かれあっていたのに、次に再会した時にはリックには大切な人がいたことが分かります。ダナは気持ちを抑えようとしているのにリックからは事情があって人目を忍ぶ恋を求められます。リックへの切ない思いと純真な気持ち。結ばれない恋はやめるべきだという気持ち。二つの間で揺れ、最後はリックへの愛が全てを変えていくのがとても良かったです。
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モニター
ダナもリックも嫌なところがなく、二人の関係は自然と応援できました。しかし、どうして、二人が惹かれあったのかが、いまいち掴めませんでした。運命なのかもしれませんが、もう少し理由を知りたかったです。セラフィーナは、読んでいる最中には、感情の起伏に嫌な感じがしたのですが、最後まで読んで、印象が一変。再読して、彼女の視点で考えていると、その辛さを強く感じました。彼女にも幸せになってほしいです。
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モニター
登場人物が少ないので、読みやすかったです。少ない分、主人公の心理描写が多く、周囲とどうなるんだろう?と、スルスルと読み終えてしまいました。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。