ハーレクイン文庫
オフィス清掃員のシンディには密かに夢想していることがあった。プリンスという名の会ったこともない重役の男性を王子に見立て、シンデレラ姫のように彼から情熱的なキスをされるという夢。どうせ叶わないと自嘲する半面、切なさも覚えていたある日、彼の会社でクリスマス・パーティが開かれることを知り、シンディは盛装して会場にもぐり込むという一大決心をする。時計の針が12時をさすまでに、あの夢を叶えられたら……。だが、いよいよ憧れの“王子”と対面した彼女の目に映ったのは、おとぎ話と違い、一筋縄ではいきそうにない不機嫌な男性だった。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年12月01日
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- 著者
- デビー・マッコーマー
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- 訳者
- 麻生ゆり子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93343-0
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- 書籍番号
- HQB-343 (初版L-386)
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モニター
ヒロインの夢想していることが現実になっていくというお話です。ありえないと思いつつも穏やかに話がすすみます。シンデレラストーリーそのものです。
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モニター
題名そのままに大人のおとぎ話といった作品で文章の優しさと登場する人物のあたたかさがあいまって心に沁みる一冊でした。無垢で魅惑的、素直で挑戦的な魅力を併せ持つシンディとそのシンディのとりことなり振り回されてばかりのヒーロープリンスとのウィットに富んだ会話が面白く、ページを繰るのが楽しみでした。この季節にぴったりの心温まる作品です。
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モニター
シンデレラの話をモチーフにしていて、なかなか素性がわからないヒロインをヒーローが探します。ヒロインは身の程をわきまえて、ヒーローを忘れようと葛藤し、ヒーローはヒロインを獲得しようと一生懸命です。あまり重すぎずにユーモアがあって楽しく読めるお話でした。
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モニター
現代版のシンデレラのお話。オフィス清掃員のシンディは、プリンスという名の会社重役の部屋を掃除しながら、憧れを抱いています。会えるはずもない二人が、こっそり忍びこんだクリスマスパーティで出会い。。。二人は、一目で惹かれあうのかと思ったら、プリンスの第一印象は最悪。シンディは、がっかりして、そのことをはっきり伝えます。シンディとプリンスの機知にとんだ会話がとても素敵です。
清掃員として働いていることを隠しているシンディと、婚約者のいたプリンス。障害をのりこえて、二人の恋が成就していくのを、ドキドキしながら応援してしまいました。クリスマスから新年にかけてのニューヨークの雰囲気がこのお話にぴったり合っています。
読み終わったあと、温かい気分になりました。クリスマスの時期にぜひ読んでもらいたい作品です。 -
モニター
まさに現代版シンデレラストーリー。女性なら誰もが夢に見る展開。シンディは純粋でかわいらしいし、ソーンは何をされてもシンディにメロメロで羨ましい位です。私が最も印象に残っているのが大晦日の夜のシーンです。まだ来ぬ彼を「あと一分、あと一分…」と待つ切ない女心にホロリときました。文章も読みやすく一気に最後まで読んでしまいました。
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モニター
12月のクリスマスシーズンにぴったりの素敵なお伽噺のようなお話でした。ヒロインがお茶目で可愛らしい。しかし、そこはハーレクイン、大人のエッセンスがふんだんに散りばめられています。過剰にハラハラする事もなく、微笑ましく楽しく読めるお話です。
4人の子供を育てながら作家になる夢をかなえ、いまや作品が世に出るたびにベストセラーリストの上位にランクインし、総発行部数1億部を超える人気作家となった。07年には北米の有名4社の新聞や雑誌で第1位を獲得するという快挙を成し遂げた。心温まるロマンスが得意だが、最近は女性の生き方に焦点を当てた作品を書いている。