ハーレクイン文庫
母親をとうの昔に亡くしているロージーは、短い間に相次いで父と祖父を失い、窮地に立たされた。祖父の遺言によって、ロージーが3カ月以内に結婚しない限り、400年の歴史を誇る屋敷は貪欲な親戚の手に落ちてしまうのだ。弁護士は彼女に、遺言の条件を満たすためだけの契約結婚を勧め、最高の相手として、この界隈随一の富豪ガードの名を挙げる。幼なじみでもあり、何かにつけ子供扱いしてくるいやな男――彼と結婚なんてしたくないけれど、ほかに頼れる人もいない。心を決め、ロージーはガードにプロポーズをするが……。
-
- 頁数
- 208頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2010年12月01日
-
- 著者
- ペニー・ジョーダン
-
- 訳者
- 内藤文子
-
- 定価
- 681円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- ISBN
- 978-4-596-93340-9
-
- 書籍番号
- HQB-340 (初版R-1300)
-
モニター
22歳でまだ子供みたいに無邪気で世間知らずのヒロイン・ロージーが 本当に何も知らないのだとビックリ! でもそんな彼女が 現実に向かい合った時、一人ぼっちだったと気づき、涙を流すシーンは胸が詰まります。ヒーローのガードは現実的で皮肉屋ですが「大人になれ!」と叱咤しながら、ロージーと過ごす時間は 楽しいことばかりではありません。心のうちを明かせずにお互いにすれ違う毎日は辛いものですよね。早く本当の意味での「大人の女に…」にロージーなってねと祈らずにいられません。ガードには自分の気持ちの全てをぶつけて向かっていってほしいです。そうすれば必ず幸せになれます。
-
モニター
さすがハーレクイン! 王道のラブロマンスです! 主人公のロージーは、自分の考えをしっかり持った女の子。周囲が何を言おうと自分がよいと思ったら心情を曲げず、それを誇りにして仕事をしています。愛する人が現れるまでは…と、身持ちも堅い。そんな女の子が、ページをめくって一番に言うセリフが「ガード、わたしと結婚して」というプロポーズ! 先が気にならないわけがありません。そのお相手のガードは、界隈随一の富豪、だけど意地悪でいやみっぽい。ロージーは何かにつけて子供のように扱われ、いつも言い合いになってしまいます。
先に進むにつれてガードのいいところがたくさん見えてきます。「なぜそこでそんなこと言っちゃうの~」なんてシーンが増えてきて、やきもきしながらも、感情や内面の葛藤が上手に描かれているため、飽きずにどんどん先に読み進めてしまいます。作者の術中にはまってか(?)結局一日で読みきってしまいました。 -
モニター
年の差や深い思いのためヒロインに手が出せないヒーロー。少女から大人へ成長するヒロインが契約結婚をきっかけに「愛」に目覚める素敵なラブストーリーです。
-
モニター
幼馴染との家を守るための偽装結婚!! 年がけっこう離れてますけど、子どものように好きな女の子をいじめてる感じがして、ガードかわいい♪ ヒロインは、それにまったく気づいてなく、嫌われて、いじめられてるって思ってる。それに、かなりの鈍感! ガードが、かわいそうでたまりませんでしたw 定番的なお話でしたが、まぁそれが、ハーレクインなのかも…。
-
モニター
子ども扱いするガードに対抗心を燃やすロージーが由緒ある屋敷を守るためにガードと偽装結婚します。ロージーが心身ともに大人になるのを熱い思いを隠しながら待つガードと、ガードを愛する気持ちになかなか気がつかないロージー。そんなじれったい二人の偽装結婚が本物の結婚になってよかったです。
-
モニター
屋敷を守るために契約結婚をしようとするヒロイン。それに協力するヒーロー。ヒーローは自分の口から契約結婚に協力する理由はいいません。協力する理由はヒロインが思っている通りなの? それとも? と想像して読みました。ヒロインが子供ぽいところに少しヤキモキしましたが、所々ヒーローの感情が伝わってくる所があって楽しく読めました。また、終盤の告白大会はペニーらしくてよかったです。
イギリス生まれ。学校卒業後、大手銀行に就職するが、作家になることを決意して退職。30代になって初めて本格的に小説を書き始めた。人々の内面の葛藤や人間模様を描いて、世界中の女性たちの共感を得ている。15年のあいだに100冊以上の作品を発表。発行部数は全世界で6000万部を超える、ロマンス小説界の第一人者である。