ハーレクイン文庫
存在すら知らなかった幼い娘を引き取ることになったとき、穏やかだったブレークの暮らしはとつぜん大混乱に陥った。その娘とは、先日死んだ元妻が5年前の離婚時に宿していた子で、育児などしたこともない彼はかつてない不安にさいなまれていた。そんな折、ブレークは地元紙の一面記事に目を留めた。〈人気小説家メレディス・キャルホーンが故郷の書店でサイン会〉はるか昔、ある出来事を機に町を去り、成功を手にした彼女。あのとき自分がした仕打ちは、今も苦い記憶として刻まれている。彼女に会いたい――目下の悩みをひととき忘れ、彼はそう願った。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年12月01日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 松下佑子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93339-3
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- 書籍番号
- HQB-339 (初版D-345)
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モニター
誰にも愛されることもなく、孤独な殻に閉じこもってしまったブレークの前に、ある日いきなりヒーローの娘サラが現れる。そして、愛しく思いながら傷つけてしまったメレディスとの再会‥。かたくなな彼はどうやって愛し愛されることを学んでいくのだろう‥が気になって、あっという間に読みました。また、脇役の人達が、やさしく温かで、心が和みました。
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モニター
過去の体験から厳しい性格になったヒーローとヒーローに傷つけられても一途に恋するヒロインとのやり取りは最高でした。さらにヒーローが実の娘とのふれあいで、愛を知っていくヒーローの人間的成長もこの作品が単なるロマンスで終わらない良さだと思います。さらに二人の恋にスピンオフで『恋人ごっこ』の登場人物のその後が出てきて、個人的に懐かしかったです。さすがダイアナと楽しく読むことができました。
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モニター
ダイアナ・パーマーは大好きな作家さんなので楽しく読みました。ダイアナらしく少し傲慢なヒーローと心優しいヒロインのお話です。ダイアナヒロインはいつも健気で純真で応援したくなります。それに比べてヒーローは少し自己中心的かなと思いましたが、段々と優しくなっていってくれて良かったです。ダイアナ作品は読んでいくにつれて驚くような所があるので癖になってしまいます。この作品もそんな所があるのでぜひ読んで頂きたいです。
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モニター
昔からヒーローのことが大好きだったのに酷い言葉を受け町を出て行ったヒロイン。故郷を離れ作家として成功し、新しい人生を歩むため、過去にとらわれていないことを証明するために帰ってきたヒロイン。一方ヒロインを傷つけたことを後悔し、自身も元妻に裏切られ傷ついたために素直になれないブレーク。そんな二人の葛藤がすばらしいタッチで書かれている作品だと思います。そういった心の駆け引きのすばらしさがいつもダイアナ・パーマーの作品にはあり、今回も感動しました。
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モニター
ヒーローかっこいいけどね、へたれなくせにそれを隠そうとするから、ヒロインに対しての態度がひどい。そのおかげでこっちがもどかしくなるぐらい進展しないし…。ヒーローの娘はかわいくて、いじらしく好きです。幼稚園児ぐらいなのにえらくしっかりしてる。いいキューピッド役でした。
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モニター
タイトル「甘い記憶」にちょっと違和感…。メレディスにとっては、ずっと愛していたブレークにひどい仕打ちをされて辛すぎる記憶に成っていると思うのですが…。ヒロインのメレディスは辛い出来事から故郷を去って行ったけれど、ブレークを愛し続け、ブレークの娘サラにも愛情を注ぎ、その健気さに心打たれました。ヒーローのブレークは心の中ではメレディスにひどい事をしたと反省しているものの態度に今一つ現れていない不器用っぷりで、好きな子いじめをする子供のようなヒーローでした。経験人数が少なくて「こうゆうことが下手だ」という告白をする所は可愛いと思ってしまいました。
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モニター
とっても純朴で純情な男女のお話です。若干重ーい雰囲気で始まったのですが、男性側の心情からの視点だとすると納得。ただ、そこはもう少し引っ張ろーよという場面が何箇所かあり、じれったい系が好きな私には少し物足りなかったです。でも読み終わった後は何か暖かいものが胸の内にふぉわっと広がる、そんな作品でした。
ロマンス小説の世界で、今もっとも売れている作家。ニューヨークタイムズをはじめ、各紙のベストセラーリストにたびたび登場する。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を送ったことが、現在の精力的な執筆活動につながっているという。米ジョージア州在住。大の親日家である。