ハーレクイン文庫
父危篤の知らせを受け、ケイトリンは再び故郷の土を踏んだ。まだ父の再婚相手の長男リノに恋する十代の少女だったころ、次男の事故死の責めを負わされ、彼女はこの町を去ったのだった。皆の冷遇には耐えられても、リノの憎しみの視線は胸にこたえた。5年ぶりに再会した今なお、その瞳からは敵意が消えていない。だが、そんなケイトリンをさらに苦しめる出来事が待っていた。彼女を不実の子と信じる父が、血液鑑定を要求してきたのだ――実子でなければ相続権は一切なく、仮に実子であるなら、この先ずっとリノとともに地所を守らなければならないという!【ファンが選んだベスト作品賞受賞作品:2000年下半期 ベストヒロイン部門】
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- 頁数
- 200頁
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- 発行日
- 2010年11月01日
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- 著者
- スーザン・フォックス
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- 訳者
- 大島ともこ
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2010年10月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93335-5
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- 書籍番号
- HQB-335 (初版I-1368)
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モニター
様々な人に誤解され、実父にすら愛されず、恋する相手リノから敵意を受け孤独なケイトリンがあまりにも愛おしく、だからこそ辛く胸が痛かったです。あんな境遇にも負けない意志とやさしさがとても魅力的でした。幸せになるまでの道のりが長かったからこそ、喜びもひとしおです。
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モニター
誤解が原因で、周囲の冷たく、厳しい態度にじっと耐えるヒロイン。その姿は涙なしではいられません。自分が誤解していたことを悟り、それを認め、ヒロインを支えようとするヒーローも好感が持てます。ですがやはり、ヒロインが秀逸。欲をいえば、二人が惹かれていくところを、もっとじっくり読みたかったかも。読み終えたあとは、温かい気持ちになりました。
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モニター
父親に家を追い出され、愛していた男性に憎まれているヒロイン。愛に飢え、傷だらけの心を抱えながらも、懸命に生きる彼女の姿に、ページをめくる手が止まりませんでした。義理の兄であるヒーローは、人の話を聞かない傲慢君。誤解したままヒロインに冷たく当たるので、何度となく首を絞めてやりたくなりました。ま、その分、真実を知った後半では反省しておりますが…。爽やかなラストに、癒された気持ちになれるラブストーリーです。
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モニター
暗い過去を背負ったまま立派に成長したケイトリンは、父の危篤の知らせを受けて、久々に故郷へ戻り、初恋の相手である義理の兄リノと再会する。本当は惹かれ合っている二人だが、過去の出来事からなかなか理解しあう事が出来ない。ケイトリンとリノ、お互いの気持ちのせつなさを楽しみつつ、最後まで一気に読める一冊です。
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モニター
さすが2000年下半期ベストヒロイン部門賞に選ばれただけのことがある作品だと思いました!! ヒロインを「がんばって!! まけるな!」と読みながらついつい応援してしまうほどの作品です! そしていろんな展開があり・・・これ以上は読んでからのお楽しみです☆読んで損はない作品でした☆
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モニター
ヒロインの置かれた立場があまりにも悲惨で読み進めるのが大変でした。そこまで残酷になれるのかと信じられないくらいヒーローは一方的にヒロインを何年も恨んで責めていたのに、ある事件をきっかけに態度が一変。ヒロインの激しい抵抗にあい、初めて己がつけた傷の深さと罪の意識を自覚するヒーロー。ヒロインの悲惨さが際立った前半に対して後半はヒーローの思いどおりにあっさりと進んでしまうのが納得いかない。ヒロインはヒーローをもっと振り回して欲しかったです。
揺れる乙女心を繊細な筆致で描き、長きにわたって読者の支持を集めつづけている作家。大の映画ファンで、とりわけロマンチックな映画は、執筆の構想を練るヒントにもなると語る。アイオワ州デモイン在住。