ハーレクイン文庫
パリの教養学校を卒業しイギリスに帰国したオリヴィアは、親代わりの義兄リチャードと会えるのを楽しみにしていた。再会のキスをしたとき、思わず胸がときめき、彼女は戸惑う。ハンサムなうえ聡明な彼は昔から女性を魅了してやまないけれど、だからといって私までがこんな気持ちになるのは変だわ!オリヴィアはめざめかけた禁断の想いを封じこめ、今こそ自分は仕事を見つけて自立すべきだと考えた。ところが、それを知ったリチャードは猛然と怒りに燃えて、僕からは決して離れられないことを覚えておけと言い放った――
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年10月01日
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- 著者
- アン・メイザー
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- 訳者
- 小林町子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93328-7
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- 書籍番号
- HQB-328 (初版R-390)
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モニター
箱入り娘のオリヴィアはあまりに恋愛感情に疎くて可哀相でした。もっと自分の世界を持ちたい、自立したいと思うことは悪いことだと思わないのですがリチャードは違います。傲慢なヒーロー、リチャードとうぶなオリヴィアにもどかしさを感じながらも一気に読めます。オリヴィアの心情がよく描かれているために目線は彼女により感情移入して読みましたが最後にはやはりオリヴィアが幼かったんだなと思いましたし、最初から読み直せばリチャードをまた違う形でみることのできる物語でした。
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モニター
リチャードの心情がほとんどわからず、私にとっては不満の残る作品でした。オリヴィアにしても、リチャードの顔色をうかがいすぎのような気がして、残念な感じがします。もっと意見をぶつけ合って喧嘩してもよかったのに……、といった印象です。気に入ったのは、リチャードがベッド脇に置いているオリヴィアの写真。リチャードの愛情表現が不器用であることが、このアイテムに上手に表れているように感じました。
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モニター
オリヴィアの子供っぽい身勝手さと、リチャードの愛情表現にヤキモキしました。後半部分には、強引な男性的魅力を出しつつも、弱い部分も見せるリチャードに心奪われます。リチャードへの愛に気付いたオリヴィアが、素直になれない所ももどかしかったです。家政婦のベラが良い味を出し、暴走気味の2人を纏めています。好きな終わり方で、読後はすっきりします。
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モニター
久しぶりに、帰ってきたオリヴィアと、待っていた義兄リチャード。お互い好きみたいだけど、なかなか発展しなくて、すごーくじれったい。と思い、どうなるのと、ドキドキしながら、一気に読んでしまいました。とってもよかったです。
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モニター
親代わりの義兄と妹のお話。15歳離れた年上の彼が幼い時から彼女を見守り育ててきたが、いつしかその心が愛に変わりずっとそばにいて欲しいと思うようになる。しかし、彼女はその心を知らず、血のつながらない兄からの自立を決心する。その時、彼は・・・。彼女は幼いゆえに彼の心を察することができず、彼は行動でしか愛情を示さないので真意がうまく伝わらない・・・。二人の心がすれ違い、もどかしいかぎり。唯一、乳母のベラが彼の心を伝えようとするが伝わらず。でも、最後はやっぱり、乳母のベラがキューピッド!
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モニター
まさしく禁断の恋! ヒロインがこれまでと変わらず義兄としていて欲しいと思う反面、男性として意識してしまう心と身体の葛藤が感じられて、せつなかった。物語はハッピーエンドであると思いながらも、最後までハラハラドキドキ。乳母の愛ある行動が本当に良かった。随所に良い味を出してくれてます。それにしても、ヒーローはこれでもかというくらい強引でそしてヒロインにメロメロ。
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モニター
手にとったら 一気読みしてしまうんだろうなあと思ってたらやっぱり一気読み!自立 自立とあせるヒロインに、もうなにやってるのじれったい と思いつついいわあ 若いわあ そうよね 迷うものよと納得したり。乳母のベラの行動に、重たいほどの愛情は別にこれってこの本の中だけじゃなくって普通の家庭の中にある母から年頃の娘への愛情とかわらないよなあって思ったり。リチャードのヒロインへの不器用な接し方にいらいらしたり。本当にもうじれったい本でした。表紙の彼女はキュートでこの話にピッタリだったし 何といっても題名がすべてを表しているなと思いました。
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モニター
この作家さんの本は一度長編を読んだ事があり、今回は短編でしたが期待してページを開きました。少し軽い感じがあるものの、とてもおもしろかったです。手軽にサッと読める一冊ですが、“ジェラシー”と“ときめき”がちゃんと入ってる一冊でした。
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モニター
あまりにも子供っぽいヒロインと、感情を出さずにただ傲慢なヒーローに最初はいらいらさせられましたが、物語を読み進めていくうちに二人の気持ちが察せられて、うんうんとうなずきながら読み終えました。なんだかんだいっても、二人の気持ちは最初から決まっていたのですから。あっと言う間に読み終えてしまった作品でした。
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数ある義兄妹ものロマンスの中でも大好きな一冊です。強烈な独占欲を見せる義兄のお話が好きな方におすすめです。
イングランド北西部に生まれる。作家デビューは1966年で、100作を超える作品の総発行部数は9500万部にのぼる、ロマンス界の大御所作家。作品のひとつ『雪物語』は、77年に映画化されて大ヒットした。他のベストセラー作家から「彼女に憧れて作家になった」と言われるほどの伝説的な存在。ロマンス小説界でトップ作家の地位を確立している。