ハーレクイン文庫
薔薇と狼
王から呼び出されたキットは王の使いである騎士とロンドンへ向かった。驚くべき出生の秘密とすれ違うばかりの恋が待っているとも知らずに。
一介の男爵令嬢の私に、国王がいったい何のご用だというの?キットは王に呼ばれていることを知り、動揺のあまり逃げだすが、継父に連れ戻され、手ひどく折檻されてしまう。顔に大きなあざができ、服も泥だらけの彼女の前に、王の使者である黒髪のたくましい騎士、ウルフが現れた。実は前夜、キットは水浴びに訪れた湖で彼に出会っていた――唇を奪われ、名をきかれても、彼女は答えずに立ち去ったのだが。ウルフは目の前の薄汚い娘がゆうべ見初めた娘と気づいていない。複雑な思いを抱え、キットは彼に連れられて男爵邸をあとにした。
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- 頁数
- 376頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2008年11月01日
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- 著者
- マーゴ・マグワイア
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- 訳者
- 吉田和代
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93189-4
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- 書籍番号
- HQB-189 (初版HS-168)
読者レビュー
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読書をこよなく愛する彼女のお気に入りはスタインベックやディケンズだが、もちろんロマンス小説も欠かせない。ヨーロッパ旅行で多くの史跡を見て回ったのを機に歴史への視点が開け、歴史の学位を取るために大学に戻った。講義を聴くうちに小説よりも奇なる史実がたくさんあることを知り、この二つを融合させようと考えたという。