ハーレクイン文庫
独り暮らしのために高給の仕事が必要だったテオドラは、建設会社社長ジェイムズが秘書を探していると聞いて飛びついた。ただし、秘書の条件は高慢にも“彼に言い寄らない”こと。テオドラは美貌を隠して老嬢に扮し、その姿で採用された。ジェイムズはこのうえなく暴君だが、抗いがたい魅力がある。変装のおかげで、彼の鋭い視線にさらされずにすんでよかったわ。そう思っていたある日、ひそかに作家を目指すテオドラは、夜遅くまで執筆に励んだのがたたり、寝坊してしまった。すると、ジェイムズが突然訪ねてきて素顔を見られ……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年09月01日
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- 著者
- キャサリン・ジョージ
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- 訳者
- 平敦子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93324-9
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- 書籍番号
- HQB-324 (初版I-464)
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モニター
上司と秘書との恋愛、ありがちなお話ながら何とも楽しかった。小説家志望だけにかなり冷静にヒーローに対処できるテオドラに、拍手喝さいです。中盤からのヒーローの誤解と嫉妬悶々ぶりは私のツボを直撃してくれました。初めての作家さんですが他の作品も読んでみたいです。
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モニター
女性がほっとかない男性である建築会社社長ジェイムズ。社長秘書として美貌を隠して働くテオドラ。その美貌がばれたとき、ジェイムズにも変化が。これは短期間で燃える愛というわけではありません。時間とともに、行動として溢れているジェイムズの想い、テオの想いそれぞれ、平行線のままなのか、「愛」にたどり着くまでの長い道のりはもどかしくも思えました。これは是非とも読んでもらいたいですね。そして、二人の世界を見てもらいたいです。
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モニター
暴君な社長と秘書の物語。1年間にわたり秘書として社長の女性観を知っているだけに、彼の好意を素直に受け入れられないテオドラと、生い立ちからくる結婚に対する不信感から心を素直に表せないジェイムズ。二人の心は近づいているのにあと1歩が踏み出せない。もどかしくて、ちょっと切ないお話です。
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モニター
この作品の見所の一つは、本当のテオドラを知ってからのジェイムズのしつこすぎる(!?)アプローチと、それをうっとうしく思いながらも、徐々にヒーローに惹かれていくヒロインの微妙な心情です。ヒロインが一生懸命でいじらしく、ヒーローも傲慢ながらもヒロインを心から愛していて、全体的にさわやかな感じがする作品です。読みやすいです。文庫本は持ち運びもしやすいし、やっぱいいですね!
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モニター
ボス×秘書、傲慢ヒーロー・・・といえば、ハーレクインの中で定番ともいえるジャンルだと思います。そして私も結構好きなジャンルなのですが、これはその中でもいつもと少し違うような・・・。ありがちな耐えるヒロインではなく、ちょっと天然なの!?といった感じのタイプのヒロインで、今回はボスがちょっぴりかわいそうになったり(笑) でもそれが小気味よかったり(笑) もちろんちゃんとハッピーエンドで、とにかくテンポよく気持ちよく読める作品でした。
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モニター
ハンサムでゴージャスな上司と、さえない秘書という一見ありがちな設定ですが、実は秘書のテオドラはすごい美人なのに採用されるために変装をしていたり、ジェイムズがテオドラの素顔に気づくのが寝坊したテオドラを心配して家を訪ねたからだったりと、細かい設定に作者のセンスが感じられます。素顔のテオを知ったジョイムズが、テオの書く小説のヒーローに嫉妬したり、テオの気持ちをつかむためあれやこれや策を練る姿がほほえましいです。全体的に展開が速くどんどん読めますが、もう少し二人の気持ちをじっくり追っていく部分があっても良かったかなという気もします。
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モニター
自分の夢を叶えるため二重生活をしていたテオドラ。夢か、上司のジェイムズとの恋愛か…。テオドラに拒絶されてもあきらめないジェイムズ。互いに早く素直になればいいのにと、もどかしくもドキドキワクワクしながらあっという間に読んでしまいました。
ウェールズ生まれ。早くから熱心な読書家で、その情熱はやがて書くことへと向いた。エンジニアと結婚し、9年間ブラジルに暮らす。その後、息子と娘の教育のためにイギリスに戻り、夫に勧められて小説を書きはじめる。処女作でデビューを果たし、その後はとんとん拍子に作品が出版されて人気を博し、現在に至っている。