ハーレクイン文庫
ジョジーは汗ばむ手でミニスカートの裾を引っ張り、店に入った。過保護な姉が薦めてくるブラインドデートの相手が従順な妻を探す退屈な男性ばかりなことにうんざりした彼女は、今夜、デート相手を怖じ気づかせて早々に追い返すつもりだった。セクシーな衣装を身にまとい、奔放な女のふりをして。だが、待ち合わせた男と目が合った瞬間、彼女の思考は停止した。彼はまさに好みの、目がくらむほどゴージャスな男性だったのだ。一方、友人の代わりにデートを断りに来たニックは、ひと目でジョジーに心を奪われてしまい、事情を言いそびれ……。
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- 頁数
- 240頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年08月01日
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- 著者
- ローリー・フォスター
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- 訳者
- 早川麻百合
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- 定価
- 713円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93316-4
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- 書籍番号
- HQB-316 (初版T-366)
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モニター
読み始めてすぐにシェークスピアの「真夏の夜の夢」を思い出しました。一目ぼれの魔力でしょうか・・・誤解や行き違いにイラつくというより、楽しめる、笑えるといった感じでした。読み終わったあとも、幸せ感でつい頬が緩んでしまいました。
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モニター
この作品の明るく、ポップなコメディタッチが最高でした。ヒロインが姉から押付けられたデートを断るため出会った男性がヒーローで、実は本来のデート相手とは別人という設定が面白さを予感させました。ヒーローが別人と解ってからは、姉からの自立を目指すヒロインと女性に対して過去の経験からちょっとゆがんだ女性観を持つヒーローとの駆け引きが描かれていて、ロマンスの楽しさを十分に味わえた作品でした。
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モニター
ヒロインのジョジーは、姉が押し付けてくるデートをかわす為に、自分とは正反対な女性を演じて待ち合わせに来たものの、友人のデートを断りに来たヒーローのニックも、その場でジョジーに惹かれてしまうというハプニングから、二人の関係が始まります。偽りの自分と本当の自分とのギャップの差を埋められなくなってからは、最後までジェットコースターに乗っている様なスリリングな展開で、目が離せません。
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モニター
友人の代理でブラインドデートを断るためにヒロインに会いに来たヒーローはヒロインを見て一目惚れ。思わず友人のふりをしてしまいます。ヒロインも退屈な相手とのデートを断ろうと、わざとセクシーな衣装で現れますが、ヒーローに惹かれます。お互いに隠している秘密をなかなかうち明けられずはらはらしました。脇役も魅力的で特にヒーローの祖父がいい味を出しています。ローリー・フォスターらしい軽快な文章と筋運び、ホットなストーリーでおもしろかったです。
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モニター
苦労して自分を育ててくれた姉に報いる為にずっと優等生を演じてきた主人公が、自らの殻を破って新たな人生を歩みだそうと、今までの自分とはまったく違う女性を演じて出会った男性に恋をしてしまうというストーリー。多くの女性が好感と共感を持てるはず。そんな主人公に相応しいのかしら?と思うようなプレイボーイにも実は秘めた心の傷があって・・偶然が折り重なったストーリーはよく計算されていて読み応えたっぷりです。
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モニター
早くに両親を亡くし、古風で保守的なお姉さんに感謝しながらも、やっと自己主張を始めたジョジー。優等生ゆえに考え方も行動も世間知らずで、ハメを外し過ぎ。ニックの気持ちを捕まえても、お互い本当の自分を偽ってるせいで、複雑になって行くのがじれったい。交際経験の少ないジョジー相手にプレイボーイかたなしのニックが可愛い。けれど愛を交わすシーンが多く、ホットな内容でした。
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モニター
ブラインドデートで知り合った2人。ウブなヒロインに経験豊富なヒーロー。この2人が繰り広げる男と女の駆け引きがとても面白かったです。経験豊富なヒーローでもほれた女性には振り回されるんですね(笑) ストーリーもテンポよく進み、あっという間に読み終えてしまいました。おすすめです。
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モニター
主人公の二人が出会った時から強烈に惹かれあうのですが、今までの家庭環境が複雑でなかなか自分の気持ちを素直に相手に表現できません。その他にもいろいろ複雑な展開があって、続きが気になって一気に読んでしまいました。それとヒロイン(ジョジー)の人間性が私にはとても可愛いらしく感じられたので、読みながら「がんばれ、がんばれ」と彼女の恋を応援していました。
彼女の作品はニューヨークタイムズやUSAトゥデイのベストセラーリストにたびたび登場。愛に対する確固たる信念をセクシーな作風と切れ味のいい文章で表現し、読者の支持を得ている。高校時代からの恋人と結婚し、3人の息子とともに米オハイオ州に住む。小説を書くのは大好きだが、一番大切なのは、どんなときも家族だと言う。