ハーレクイン文庫
愛嬌だけが取り柄で何をしても失敗ばかりの事務員ディクシーは、切れ者の銀行頭取セサルから急に呼び出されてびくびくしていた。きっとまた何かへまをしでかして、怒鳴りつけられるんだわ……。すると、セサルは厳しく冷たい表情でディクシーを迎え、彼女が密かに多額の借金を抱えていることを突きとめたと告げた。彼の親代わりの老人に気に入られているディクシーの無垢さを、見せかけだと決めつけていたセサルは満足そうでさえある。そして彼女の説明を聞きもせず、借金を返済する代わりに、余命わずかの名づけ親のために婚約者のふりをするよう命令した!【今月の究極:傲慢系ヒーロー】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年07月01日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93310-2
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- 書籍番号
- HQB-310 (初版R-1564)
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モニター
地味でおとなしいヒロインと、傲慢不遜な資産家であるヒーロー。偽りの婚約者を演じるはずがいつの間にか互いに惹かれあい、でも互いに相手の気持ちに気付きません。誤解と嫉妬、すれ違い。甘い、甘いお話です。とにかくヒロインが健気で心優しく思いやりがあってとっても好い子なので、思わず応援したくなります。ヒーローはそんな彼女に密かに振り回されていてすごくおかしい。お勧めです。
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モニター
典型的な俺様系のヒーローで傲慢ですがヒロインへの愛が隠しきれていなくて一途なところが憎めません。それに、ヒロインが全く恋の駆け引きを考えていなくて、ごく自然に振舞っているだけなのに、ヒーローがほれた弱みでヒロインの態度に一喜一憂している様子もたまりません。読んだ後で、「やっぱりロマンスはこうでなくちゃ」と満足のいく作品です。
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モニター
名付け親のためにディクシーの説明を聞かずに彼女の借金を返済するかわりに偽の婚約者になるようにと迫る傲慢なセサル。ディクシーは追いつめられて嘘の婚約をすることに。最初はヒロインには自分が愛していると思っている別の男性が存在し、ヒーローも彼女には特別な感情がありません。そんな二人の会話や心情の変化が最後までドキドキ・ハラハラでした。最後の方はセサルの頑張りや態度に微笑ましさを感じました。
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モニター
今回のヒーローは、一言でいえばツンデレというのでしょうか? ヒロインの上司という立場上、勤務態度について色々と注意するのですが、確かにヒロインのそれはちょっぴり目にあまるものがあります。色々事情があるのですが・・。そんなヒロインがヒーローとどうやって結ばれるのか興味深くて、あっという間に読み終えてしまいました。ハーレクインファンのかたはもちろん初心者にもおすすめの、読みやすいストーリーだと思います。
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モニター
ドジで失敗ばかりだけどお人よしでとっても可愛いヒロイン、ディクシーにとても好感が持てました。偽装結婚を提案した氷の心の上司セサルも、そんなディクシーにだんだん惹かれていき・・・二人のやり取りに思わずディクシーを応援したくなる楽しいお話でした。皆さんもいかがですか?
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モニター
文庫の帯に”振り回される女たち”と書いてありましたが、読んでみると確かにヒーローは、傲慢系かもしれないけれど、ヒロインも振り回されると言うより逆にヒーローを振り回している感じで楽しめました。ぜひ読んでみて欲しいです。
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モニター
ヒロインが切れ物の銀行頭取セサルに弱みを握られ強引に婚約者に仕立てられた所、外見的に太って見えて野暮ったい印象で魅力がないディクシーをセサルは自分につりあう綺麗でスリムな女性にする為、自宅に連れ帰りダイエットプログラムを課します。実はディクシーは服装で隠されていただけで男性が夢見るゴージャスボディの持ち主でセサルも惹かれずにはいられず・・・。素敵な設定から、不器用なディクシーと切れ物セサルの合いそうにない二人の展開にドキドキ!
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モニター
コミック版を読んだことがあり、好きな作品でしたが、原作ももちろん素敵でした。愛のない婚約、でも次第に惹かれあう二人・・・愛してしまったが故に素直な気持ちでなかなか向き合うことができないもどかしさ・・・まさしくハーレクインの真髄です!
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた18歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた5人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。