ハーレクイン文庫
灰色の伯爵
困窮するキャサリンに、冷淡で有名な伯爵が結婚という救済の手を差し伸べた。感情を表に出さない彼の意図がわからないまま、彼女は受け入れるが…。
嘘よ! 私があの伯爵に買われたなんて。おじが賭事で作った借金を肩代わりする見返りに、冷徹と名高いコールドベック伯爵は私との結婚を要求した……。激しく動揺するキャサリンの耳に、力強いノックの音が響いた。「コールドベックです。あなたとお話ししたい」伯爵はキャサリンに反論を許さず、その日のうちに式を挙げ、2日後には彼女をヨークシャーの領地へ連れ去った。そのときのキャサリンは夢にも思わなかった。自分を買った夫に、狂おしいほど恋い焦がれる日が来ようとは。【今月の究極:傲慢系ヒーロー】
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- 頁数
- 384頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年07月01日
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- 著者
- パトリシア・F・ローエル
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- 訳者
- 遠坂恵子
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- 定価
- 796円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93308-9
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- 書籍番号
- HQB-308 (初版HS-219)
ルイジアナ州北部の森の中に夫と建てた手作りの家に、二人で暮らす。7人の子供やたくさんの養子、8人の孫が訪ねてくるのを楽しみにしている。リージェンシー・ロマンスを好んで執筆するのは、この時代は価値観が明確だったから。名誉が重んじられ、男性も女性も形は違えど互いに敬意を払うことが当然であったことが、彼女の創作意欲をおおいに刺激している。