ハーレクイン文庫
社長令嬢キャラは父の書斎で言い争う声を耳にして扉を開けた。父といたのは、非情な仕事ぶりで知られる商売敵のヴィンス。最近顔を合わせるたびに、彼女に無遠慮な視線を送ってきた男だ。会社の業績が悪化した父はそのヴィンスから多額の借金をし、今週末の期限までに返済できなければ、会社も家も失うという。なぜか憎しみを目に宿して父を追いつめるヴィンスに、キャラは支払い期限を1年間延期してほしいと懇願した。ヴィンスは彼女の体を眺め回すとうなずき、条件を出した。希望を叶えるかわりに、借金が返済できるまで僕の妻になれと。【今月の究極:傲慢系ヒーロー】
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年06月01日
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- 著者
- イヴォンヌ・ウィタル
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- 訳者
- 岩渕香代子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93305-8
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- 書籍番号
- HQB-305 (初版I-282)
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モニター
すごく強引なヒーローですが心惹かれるヒーローです。復讐心に取り付かれているけど、ヒロインに対する愛情があり、試すような行動をする姿にヒーローの人間らしさが出ています。ヒロインの父親に復讐するために自分の気持ちを後回しにし、最後にヒロインをつなぎとめようと必死に頑張っている姿にキュンとしました。読みやすくて、初めての作家さんでしたが他の作品も読んでみたくなりました。ヒーローもヒロインもステキでした。
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モニター
父親が背負った莫大な借金のかたに、十二ヶ月間限定で妻になるようヴィンスに言い寄られ、泣く泣く愛のない結婚をするキャラ。キャラの父親に対して、恐ろしいまでの憎悪感を持ち続けるヴィンスに疑問を感じつつ、信頼していた父にも不信感を募らせていく。この期間限定夫婦の結婚生活の先に待っているものは・・・。キャラとヴィンスの気持ちを想像しながら最後まで楽しく読む事ができました。
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モニター
主人公キャラが魅力的な人物で大変好感が持てました。ヴィンスの過去とキャラの父親との関係などストーリー展開が気になるので一気に読んでしまいました。サクッと読みやすい物語で楽しいひと時を過ごせました。
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モニター
読み始めから切ない雰囲気が漂い、どう展開するのか気になり、ヒロインのキャラは純粋で優しく一途でいて頑固さもあるのに可愛らしく、逆にヴィンスはしたたかで冷酷な感じなのにキャラに対しては凄く情熱的。二人は惹かれあってるはずなのに始まりが契約上の結婚だったこと、またヴィンスはキャラの父への復讐心のため娘のキャラに近よったことで、お互い素直になれない。とにかくもどかしくラストでほっとし、読み終えて良かったねと喜びました。
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モニター
愛と憎しみは背中合わせ。復讐に燃えるヒーローの心を溶かしたのは、魅力的なヒロインでした。駄目だと頭ではわかっていても、だから余計に惹かれるということなのでしょうか。お互い、憎むべき相手の筈なのに、どうしても愛さずにいられない、そんな二人の葛藤が良く描けていると思います。最初、自信家で傲慢だったヒーローの変貌ぶりにも注目です。
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モニター
品行方正な図書館司書のキャラは建設会社社長の父親の負債の担保として、建設同業者のヴィンスに一年間の条件付きで結婚を強いられます。ヴィンスはキャラの父親に恨みがあり、その復讐を果たそうと計画していた結婚・・しかし結婚生活の中でお互いに相手を憎みあいながらも惹かれあっていく二人。復讐モノの王道をいく物語です。目新しいところはなくヒーローがちょっとひねくれているので、ヒロインにメロメロ極甘ヒーローが好きな私としては物足りない感じでした。現代風復讐劇がお好きな人にはお勧めです。
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モニター
ヴィンスは超!傲慢!! キャラが本当にかわいそう。キャラの父親も傲慢な感じがして、なかなかうまくいかない人間関係にハラハラしながら読みました。舞台が南アフリカというのにも興味深々。今まで欧米が舞台のものを中心に読んでいたので新鮮です。『リープヘン』て素敵な響きだなと思いました。
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モニター
父親の借金のために愛のない結婚をすることになってしまったヒロインのキャラ。ヒーローのヴィンスからの理不尽な要求に傷つき戸惑いながらも、徐々にヴィンスにひかれていってしまうキャラの切ない気持ちが伝わってくる作品です。
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モニター
傲慢系ヒーローの王道って感じですね。ヒロインはいきなり父親の会社の業績悪化を知らされて、挙句に借金のかたに結婚って、踏んだり蹴ったりです。結婚後もヒーローに冷たくされまくりです。でも、心優しいヒロインはこんなヒーローでも愛してしまうんですよね。ストーリー的には軽く読めてなかなか良かったです。
南アフリカ生まれ。南アフリカの各地を舞台に、もつれる愛の物語を数多く描く。