ハーレクイン文庫
エリサは柔らかいベッドに落ち着かない気分で横たわり、なぜ隣人のキングはこんなことを頼むのかしらと思案した。外出先から電話してきて、僕のベッドで待っていてくれだなんて。すると物音がして、キングが美しい女性を伴い寝室に入ってきた。女性がエリサの姿を認め、明らかに動揺した様子で走り去る。事情を話すよう迫ると、なんと彼女はキングの弟の妻だという。なるほど、許されぬ想いを抱いた義妹を遠ざけるお芝居なのね。それにしても、彼女を見るキングの眼差しの優しかったこと!彼とはただの友人のはずなのに、エリサの胸はちくりと痛んだ。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2014年02月05日
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- 著者
- ダイアナ・パーマー
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- 訳者
- 西田ひかる
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93303-4
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- 書籍番号
- HQB-303 (初版D-289)
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モニター
惹かれあっているのに、相手の愛と自分の気持ちになかなかきづかないヒーローとヒロイン。進展しない二人の関係がもどかしかったけれど、心の機微をたどるのは楽しくもありました。官能的なシーンが多くてドキドキします。
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モニター
親友から恋人へ? 「ごっこ」が本当に? どきどきしつつももどかしさの方が多いかも・・・な作品。と思ったら、なるほど1988年初版。ロマンス本も20年前はこんなにもどかしかったんだ~。
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モニター
隣人で、友達同士だったふたりが、義妹を遠ざける為に恋人のふりをしだしたことで、エリサは、好きになっていくのですが、キングは、義妹が気になるし・・・。最後までどうなるの?と思いながら、読んでいると、最後は泣いていました。
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モニター
ずっと友達だったのに 急に異性として意識し始める・・・古風な両親に育てられたため、世慣れた風を装ってみても、男性にのめりこめないでいたヒロイン。彼女が突然情熱に目覚め、自分自身の体と心の反応に戸惑いつつも女性として成長していく物語。一方で深入りできないヒーローに愛が浸透していく様子もじりじりしつつ楽しめました。
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モニター
友人から始まったお互いの関係を崩したくないヒロインとヒーローは、なかなかお互いに最後まで踏み切れません。また、ヒーローの弟夫婦の話も絡み合い、気持ちが通じたように思うと、また、お互いに誤解から気持ちがすれ違ってしまうのが、もどかしくもありました。ヒロインとヒーロー以外には見えているのに、二人の気持ちが当人同士にはなかなか見えないものです。
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モニター
エリサの真っ直ぐで見返りを求めない愛に心打たれました。キングの態度はわかりづらく正反対の二人だけど、だからこそ惹かれあっていくんだなと思いました。
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モニター
今回の作品は、この作家の中では軽めなテイストの物語です。ヒロインは、見た目と違い純情なファッションデザイナーのエリサ。お相手はネイティブアメリカンの血を引く実業家のキング。二人は別荘のあるジャマイカで隣人同士。気の置けない友人として過ごしています。ところが、キングが異父弟の妻に心を寄せられそうになり、それを退けようと、キングの一計でエリサが恋人の振りをすることに。それをきっかけにエリサに興味のなかったキングが徐々に彼女に惹かれて行く過程は、やっぱりこれぞ恋愛小説♪とうっとりです。一筋縄では行かない二人の恋に、最後までドキドキです♪♪
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モニター
ダイアナ・パーマーらしい切ないラブストーリーです。ちゃんと自分の気持ちを伝えたら・・・もっと早く上手くいったのに・・・・歯がゆさがストーリーを盛り上げてくれます。ラストはちょっぴり涙が出て、満足いく作品でした。
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モニター
二年来友人の二人の年齢差は13歳。原題「FIT FOR A KING」というのは、”キングにお似合い”という感じでしょうか。エリサが、彼女所有の別荘の隣人で無愛想な実業家のキングに、知り合ったはじめの頃に、言葉をかけるメモを度々残すところは、流石は宣教師の娘らしさが出ていますね。寄せてはかえす波のような二人の恋が丁寧に描写されています。
ロマンス小説の世界で、今もっとも売れている作家。ニューヨークタイムズをはじめ、各紙のベストセラーリストにたびたび登場する。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を送ったことが、現在の精力的な執筆活動につながっているという。米ジョージア州在住。大の親日家である。