ハーレクイン文庫
何不自由なく暮らしてきた名家の令嬢エデンは、父の急死とともに財産を失い、恋人にも捨てられた。どうにか立ち直ろうとサマーキャンプを始めたある日、隣のりんご園の木に登っていると、いきなり怒声を浴びせられた。ハンサムな顔に険しい表情を浮かべた隣の地主チェイスだ。わたしを子供のように叱りつけるなんて、無作法な人ね!憤ったエデンは猛然と彼のふるまいを責め立てた。ところがあろうことか、チェイスはおもむろに口づけしてきた。エデンははねのけて踵を返したが、心はざわついたままで……。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年05月01日
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- 著者
- ノーラ・ロバーツ
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- 訳者
- みき遙
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93297-6
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- 書籍番号
- HQB-297 (初版L-368)
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モニター
父親の死によって、裕福な暮らしから離れざるを得なかったエデンがたくましく一人で自活の道を探る。田舎での暮らしはエデンを傷つけた事柄から癒してくれ、チェイスとの出会いを導いてくれた。リンゴ園のオーナー。チェイスはエデンを事あるごとに誘惑してくる。これは、運命の愛なのか、ひと夏の恋なのか。エデンはリンゴを食べるのだろうか・・・・・・。教え子のロバータの出現も良いスパイスになっている。
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モニター
財産を失った名家の令嬢が、大自然の中で自分自身も恋愛も新しいことに挑戦する姿が素敵でした。自然描写がたくさんあって、こんな世界に行って恋愛してみたくなりました。
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モニター
とにかくヒロインが魅力的。少しづつ自分の人生を切り開いていく様子が生き生きと描かれています。もちろんヒーローもすごく強引なんだけど引くときは引き、彼女を見守る。こんな素敵な男性に言い寄られたら、誰でもついていってしまう(?) テンポよく、しかも会話も楽しく、気持ちよく読み終えることが出来ました。実は、この作品を読んでからこの作家さんにハマっています。
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モニター
父親の急死で財産を失い、婚約者にも裏切られた名家の令嬢エデンが、サマーキャンプの運営者として奮闘する姿にエールを贈りたくなります。また、隣人チェイスの誘惑にもドキドキします。二人が出会うきっかけを作ったキャンプの参加者ロバータのおてんばぶりとその愛らしさも魅力の一つです。
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モニター
主人公エデンの気持ちに共感してドキドキしながら、相手の気持ちもよくわかり、もどかしく思いながら、揺れる気持ちの先を知りたくてどんどん読み進めてしまいました。恋愛をしながらも、自分の意志をきちんと持つ強い女性のエデンの生き方に憧れます。
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モニター
お嬢様だったのだけれど、父の死をきっかけに自分の足で立たざるを得なくなったヒロイン。その強さにとても惹かれました。自分の意思を無視された時の彼女にはさらに惹かれました。お互いにひと夏の恋では終わることのできないものと気づいているのに、微妙なすれ違いももどかしくて、そわそわ。読んでいても彼の思いに惚れこんでしまいます。
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モニター
いろんな人の視点から描かれてるのが面白い。さすがのノーラも1987年原書となると、ちょっと古くさいかな。読みやすいのは読みやすいです。ヒーローにあまり特徴がないのが難点。
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モニター
べただなあと思いながらも、少しずつ読み進めるうちにドキドキしている自分がいました。確か私にもこんな頃があったような・・・もう一度恋がしたいあなたにぜひお勧め!
メリーランド州に育ち、1981年『アデリアはいま』でデビュー。以来、天性のストーリーテラーとして精力的に執筆を続ける。98年『マクレガーの花婿たち』で初めてNYタイムズのベストセラーリスト第1位に輝き、翌99年以降の作品はすべてランクイン。J・D・ロブ名義で書いたものも含め、160作以上のベストセラーを世に送り出し、総発行部数は4億部を超える。