ハーレクイン文庫
孔雀宮のロマンス
テンプルは船員に女は断ると言われて、男装して船に乗り込む。同室になったのは、謎めいた貴人リック。
その夜、船酔いで苦しむテンプルの男装を彼は解き…。
5年ぶりに南の島で再会した婚約者には、すでに恋人がいた。帰るに帰れずテンプルは途方に暮れ、船着き場へと向かうが、船員に女は断ると言われ、男装して船に乗り込むのだった。2人用船室に待ち受けていたのは、物憂げな美しい男性リック。“孔雀宮の主”だと名乗る貴人は、皮肉めいた笑みを浮かべて、おどおどとした少年姿のテンプルをじっと見つめた――その夜、激しい船酔いに陥ったテンプルは、深い眠りのうちに男装をすべて解かれてしまう。翌朝、怯えるテンプルにリックは、悠然と微笑んだ。「女の子だって、最初からわかっていたよ」
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2024年11月15日
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- 訳者
- 安引まゆみ
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- 定価
- 660円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-71707-8
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- 書籍番号
- HQSP-436 (初版R-32)
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- ミニシリーズ
- 45周年特選 11 ヴァイオレット・ウィンズピア
読者レビュー
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。