ハーレクイン文庫
フランキーは仕事の取引のため、サルデーニャ島を訪れた。彼女にとって、ここはまさに因縁の土地だ――16歳のとき、兄のように慕っていたサンティーノと結婚し、たった半年で離婚した苦い思い出の残る場所。しかもその結婚は彼女の祖父による半強制的なものだったため、サンティーノは夫となっても指一本触れてこようとしなかった。あれから5年。取引先に着いた彼女は、思わぬ光景に凍りついた。なんとそこには、元夫の鋭い瞳と、不穏な言葉が待っていたのだ!「君は翼をもがれたも同然だ。もう自由には飛べない」
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2010年01月01日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 高木晶子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93274-7
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- 書籍番号
- HQB-274 (初版R-1449)
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モニター
16歳で結婚したフランキー(フランチェスカ)は、夫サンティーノが指一本触れてこないことに傷つく。追い打ちをかけるように夫の浮気?と思われる現場に出くわし、絶望から島を出て5年。仕事の関係で仕方なく戻った島で夫と再会してしまいます。しかし、夫サンティーノが傲慢で魅力的で抵抗が難しい! ヒロインは夫に愛がないと思っていますが、どうみてもベタぼれじゃないですか!(笑) 早く気付いてという感じです。フランキーも一生懸命に嘘をついて虚勢を張ろうとするところがかわいかったです。
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モニター
16歳で結婚し、半年で離婚した夫と共に暮らした、サルデーニャ島へ出向かなければいけなくなったフランキーの目の前に、離婚したはずの元夫、サンティーノが現れ・・・。愛憎は表裏一体とか、愛憎は紙一重とか、そういった言葉が、ぴったりの作品です。深く愛しすぎたために、傷ついた心を守ろうとするフランキー。つい意固地になってしまう、彼女の心が、手に取るようにわかって、なんだか切なくなりました。
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モニター
大好きな作家さんの一人です。数年ぶりに再会した二人。すれ違ったまま二人の生活が始まり、許したいのに許せないサンティーノと、本当のことを言いたくてもいえないフランキー。フランキーの気持ちを分かって!ともどかしく、本当のことをいいなさい!とやきもきしながらいっき読みしてしまいました。
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モニター
大好きなリン・グレアムの作品です。16歳で結婚したときには、あまりにも幼く世間知らずだったフランキー。5年ぶりに再会した夫サンティーノは、大富豪のイタリア人男性で傲慢。この二人、お互い愛しあっているくせに、どちらも意地っ張りで素直に愛情を表現できない上、困った家族のせいで誤解の上に誤解が・・・。じりじりやきもきしながら一気に読みました。
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モニター
初恋のサンティーノと16歳で結婚したフランキー。思いだすのもつらい思い出と共に、あっけなく終わった結婚生活。5年後、元夫の企みで再会したのだが傷は深まるばかり。最初はサンティーノの行動に有り得ない!とツッコミ。フランキーの幼さにイラついていましたが、読み進めるうちにサンティーノの心の葛藤やフランキーの未熟さゆえのまっすぐさにどんどん惹かれていきました。読み終えてみると、とても魅力的な二人でした。
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた18歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた5人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。