ハーレクイン文庫
セニョール・サタン
修道女になるよりも自由を選んだ17歳のトニは、不思議な魅力をもつルークに身を預け旅に出る。しかし彼は“悪魔”の異名をもつ孤独な貴族だった。
スペインで修道女見習いをしている身寄りのないトニは、いわれのない差別を受け、つらい毎日を送っていた。ついに園丁の服を拝借した彼女は修道院からの脱走を企てるが、途中、紛れこんだ祭りの喧噪のなかで盗人に間違われてしまい、美貌の貴族ルークの手によりなんとか救われる。トニは彼の船でスペインからイギリスへ向かうことになり、身の安全のため、少年のふりのままルークや周囲の人々を欺いた。だが一方で、ルークへの思いは日々膨らんでいくばかりだった。そんなある日、彼らを乗せた船が嵐に巻きこまれてしまい……。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年11月15日
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- 訳者
- 細郷妙子
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- 定価
- 550円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年11月01日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-58861-6
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- 書籍番号
- HQSP-201 (初版R-86)
読者レビュー
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中で“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今も読者に支持されている。