ハーレクイン文庫
雨のサルデニヤ
ラヴェンナの養父の息子があて逃げをし、大富豪マークは最愛の子供を失った。現れたマークは、“償いは家族に求める”と豪語し、彼女に犠牲結婚を強いる。
義兄が他人の車に衝突して、救助もせず逃げただなんて。ラヴェンナは、悪夢のような現実に信じられない思いだった。相手はイタリア領サルデニヤ島の豪族マーク・ディ・クルツィオ。マークはその事故で亡き妻の忘れ形見を失った。そしていま、“罪の償いは家族に求める”というサルデニヤの掟に従って、ラヴェンナに、跡継ぎを産むための犠牲結婚を強いてきたのだ。言いなりにならなければ、その罪を暴露すると脅されては、病身の義父のためにも、ラヴェンナは純潔を捧げるしかなかった。暗く凍てついた彼の瞳から、逃れられなくなるとも知らずに。
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- 頁数
- 232頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年09月01日
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- 訳者
- 沢井茂夫
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年09月06日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93973-9
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- 書籍番号
- HQB-973 (初版R-20)
読者レビュー
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ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。