ハーレクイン文庫
楽園で、永遠に
恋に破れ、傷心したロビンは、南国の地で運命の人に出会う。ところがその彼に、不治の病の弟と、束の間でいいから結婚をしてやってほしいと頼まれてしまう。
恋に破れ、傷心を癒やすため、ロビンはこの地に降り立っていた。 空港を出た彼女は、ある老婦人の命を危ういところで助ける。 すると、人に触れると未来が見えるという婦人が予言したのだ。 「大きな悲しみがやってくる……でもそれは運命の相手のため」 “相手”とは誰なのかをロビンが問うと、婦人はこう答えた。 「もちろん、あなたの後ろにいる人よ」はっと振り返ると、 そこに場違いなほど美しい男性を見出して、思わず見惚れた。 かけがえのない存在になるのに、彼の、不治の病の弟との結婚を受け入れざるをえなくなるとも知らずに。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年03月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 飯田冊子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年02月15日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93932-6
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- 書籍番号
- HQB-932 (初版I-567)
読者レビュー
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モニター
このヒーローは態度が曖昧なので、最後までイライラさせられっぱなしでした。ヒーローが冷たかったかと思うと優しくなったりヒーローの弟の存在がさらに話を複雑にしたりとヒロインにとっては辛い時間が長く続くので、ラストでようやくヒロインが幸せを手に入れることが出来てすごくホッとしました。一気に読み進める事の出来るもどかしいながらもヒロインを応援したくなる作品でした。
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かるら
最初からジュリアン(ヒーロー)に惹かれるロビンでしたが、ジュリアンの気持ちがなかなか見えず、こちらもドキドキしてしまいました。愛を信じられないからこそなかなか素直になれないロビン。弟を思うからこその行動をとるジュリアン。そんな2人だからこそ、読み手としてはもどかしく、ロビンの切ない気持ちもわかり応援せずにはいられませんでした!
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マカロン
こんなことは正気の沙汰ではない。でも死にゆく者の願いは無下にはできず、それを受け入れた代償の重さに、ヒーローとヒロインがどんどん心理的に追い込まれていくのがとても辛いです。誰かの為、というのは実はとてもエゴなことでもあるのだと思いました。
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フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。