ハーレクイン文庫
部屋の片隅で、リジーは客たちの陰湿な陰口を聞いていた。 私が恋人を死なせたというでたらめを、彼らは信じているのだ。 そんな彼女を遠くから、熱く見つめるひとりの男性がいる。 男の色香を滲ませる、ギリシアの大物実業家、セバステンだ。 乞われるままにダンスを踊り、唇を甘く貪られると、 孤独に耐えかねていたリジーは、彼の屋敷への誘いを受けた。 しかし翌朝、あまりに無情な事実を知らされて、唇まで青ざめた。 生まれて初めてベッドを共にしたのは、死んだあの人の兄だった。 近づいたのは彼女を身ごもらせて、ぼろ屑のように捨てるため──
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2019年02月01日
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- 著者
- リン・グレアム
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- 訳者
- 漆原麗
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2019年01月18日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93928-9
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- 書籍番号
- HQB-928 (初版R-1890)
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めぐめぐ
お互いに惹かれあいながらも、すれ違う二人にもどかしい思いを持ちつつもドキドキしました。お互いの苦難を受け入れ乗り越えて愛を育む二人に、最後まで一気に読んでしまいました。
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モニター
ヒロインが、かけ引きや隠し事もしない素直でチャーミングな女性でとても良かったです。ヒーローはヒロインにメロメロなのに自分で気づいてなくて、ヒロインとディナーをしたいためにペンキ屋を連れてきたり、父親と一緒にいるのを勘違いして猛烈に嫉妬したり、傲慢な鼻っ柱が何度も折られて笑えてしまいます。タイトルやあらすじから、少し暗いお話なのかなと思っていましたが、重すぎず軽すぎず、ストーリーもどんどん展開していくので、一気に楽しく読めました。さすが、リン・グレアム作品。お勧めです!
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モニター
1人の男性の死によって出会った二人。復讐する気持ちから、愛に代わっていく様子がもどかしいですが、微笑ましくも思える話です。
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ゆづき
始まりは、ヒロインの立ち位置が切な過ぎる…。それが、激しい恋に落ちた二人の間に何度もすれ違いを起こさせます。二人の距離が近づいたと思ったら、次のページではもうすれ違ってる。ジェットコースターみたいでした。始まりは底辺。でも、そこから二人が唯一の相手として結ばれるまでの、素敵なお話です。
北アイルランド出身。ロマンス作家の中でトップクラスの人気を誇る。大学で法律学を学んでいた18歳のとき結婚。この結婚は一度破綻したが、数年後、同じ男性と恋に落ちて再婚という経歴の持ち主。スリランカからの養子を含めた5人の子供を育てている。時間のあるときは大好きな庭仕事に励み、得意のイタリア料理の腕をふるう。