ハーレクイン文庫
星降るカンパニア
妹のために、ジュリアは大富豪ロームに身を投げ出し
たが、一夜の関係で妊娠してしまう。ロームはかつて、
酷い仕打ちをした彼女の一族に恨みを抱いていた…。
大金をすってしまった妹のために、ジュリアが駆けつけると、 待ち受けていたのは、今やカジノの経営者となったロームだった。 冷たい美貌の彼は、鋭く告げた。借金の形にぼくと寝るんだ、と。 ロームは、ジュリアたちが裕福だったころの使用人の息子だ。 かつて、幼いジュリアがロームに苛められて泣き出したとき、 祖母は理不尽にも、取りすがるロームの母親ともども解雇した。 それに対する負い目は、いまも影としてジュリアの心に残る。 だから罪を一身に背負い、彼に純潔を差し出したのだ。 一夜の関係で、子を身ごもってしまうとは思いもせずに。
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2019年01月01日
-
- 訳者
- 細郷妙子
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2018年12月19日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93925-8
-
- 書籍番号
- HQB-925 (初版I-12)
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”という確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1989年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。