ハーレクイン文庫
旅行業を営むケイトは、ツアーの視察のためにバラカット首長国に降り立った。空港でハディという名の男にいかにも尊大な調子で声をかけられる。彼女は瞬時に反発を覚えたが、じつは彼はケイトの案内役で……。(『氷のシーク』) ソフィーはバカンスでバラカット首長国へやってきた。早くに起き出して浜辺を散歩していたとき、白いローブを翻し黒馬を駆る男性が鋭い視線を投げてきた。彼女が不思議に思っていると、彼が近づいてきて言った。「僕はきみが何者か知っている、ソフィー」(『シークの至宝』) ――伝説と魔法に満ちた神秘の地に愛の熱風が吹く――魅惑の短編を2作収録!
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- 頁数
- 264頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年11月01日
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- 定価
- 734円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93264-8
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- 書籍番号
- HQB-264
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モニター
この作者は初めて読みました。短編二作で構成されているので、あっという間に読めます。ロマンス部分ではヒーローとヒロインが出会った瞬間から惹かれあう所は、正直私好みでは無いのですが、心理描写や葛藤が細かく書かれているのでGood! ヒーローの氷ぶりも見所。舞台設定がアラブ諸国という事もあり、異国情緒感をたっぷり味わえます。二作とも解らなかった事柄が後半で解明されていくので、最後まで楽しみながら読めると思います。シーク好きの方、お勧めです!
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モニター
二作品とも魔法の国、砂漠を舞台にした短編物語。二人の聖杯番と恋に落ちるケイトとソフィーのお話で、登場人物二人の男性は謎に包まれていてどんな話になるのかと心中ワクワクしながら読みました。砂漠の神秘さと異国情緒がたっぷりと盛り込まれていて、一味違った雰囲気の内容でとても楽しかったです。
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モニター
「氷のシーク」奥深く秘めていた悲しみ。失った初恋を忘れられないハディ。ツアーの視察のため砂漠の国に降り立ったケイト。お互いに惹かれ合いながらも強く反発し合う二人。この物語は二人と一緒に砂漠の旅が楽しめます。関連作のヒーローとヒロインが少しだけ登場します。
「シークの至宝」バカンスを楽しむために訪れた砂漠の国でソフィーは彼女のことを泥棒だと思い込んでいるシャラフと出会う。もちろんそれは誤解だがソフィーは妹を守るために真実を明かさない。惹かれ合いながらも袋小路状態の二人が結ばれる短編です。
関連作のシリーズ物が多くあるのでぜひそちらも読んでみてほしいです。楽しめます。 -
モニター
今までアレキサンドラ・セラーズの作品をコミックで何冊か読んだことがあり、小説は初めてでとっても期待していました。バラカットという砂漠の国の雰囲気や今までのシリーズが好きな方には楽しい作品です。
2話収録なので、トキメキも2倍でした。『氷のシーク』では、熱い鉄のようなハートの持ち主ハディがヒーローで、突き放したり互いを想ったりで、焦らされました。『シークの至宝』では、馬に乗ったシャラフが勇ましく、物語は謎に包まれていて読み応えがありました。この物語を読む方は、シャラフの誘惑に気をつけないと、誘惑されてしまいますよ。