ハーレクイン文庫
愛と名誉にかけて
亡き従姉の冷徹な夫カルロにセリーナは、従姉の娘を返さないと宣言するが、誘惑されて一夜をともにする。だがそれは娘の居場所を探るための彼の策略だった。
セリーナに従姉は、娘は夫の子ではないと告白して死んだ。 従姉の別居中の夫は、怜悧な美貌の実業家カルロ・ヴァレッティ。 カルロの悪い噂ばかりを吹き込まれていたセリーナは信用できず、迎えに来た彼に娘を返さないと宣言するのだった。 だが言葉巧みに誘惑され、抗いがたい魅力に引き込まれ……。 セリーナはやがて、カルロに抱かれてしまう。甘い感傷とともに。 しかし、目覚めた翌朝、カルロは冷然と言い放ったのだ。 「僕の娘はどこにいる?」と──自分を誘惑した理由を知って、セリーナは瞬時に青ざめた。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年10月01日
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- 著者
- ルーシー・ゴードン
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- 訳者
- 那波かおり
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年09月21日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93903-6
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- 書籍番号
- HQB-903 (初版D-473)
読者レビュー
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詩音
セリーナに対するカルロの激しく情熱的な思いがひしひしと伝わってくる文章で小説の世界に引き込まれました。誤解からすれ違いながらもお互いにどうしても惹かれてしまう…という展開がとても好みで一度読み始めたら最後まで止まりませんでした。大人の恋愛がしっかりと楽しめる小説だと思います。
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モニター
気持ちが通じたのは一瞬で、ヒーローは愛を知らないがゆえに言葉の紡ぎ方を間違え、ヒロインとの間に大きな溝を作ってしまいます。さらに元妻の嘘もあり、ヒーローは愛を乞いながらも傲慢さの仮面をかぶり続け、またヒロインも気丈にふるまおうとするため、誤解が誤解を生み、最後まで息が抜けずの展開でしたが、「人を好きになる」という気持ちにリアリティがあり、情熱的な恋愛ストーリーを楽しめました。
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ジュンキー
ヒロインのセリーナの心の声も、敵対心すらありながら求めてやまないカルロの気持ちもストレートに綴られ、相手の気持ちの見えない二人にヤキモキしてしまいながら一気に読み切ってしまいました。
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栄誉あるRITA賞を2度も受賞している実力派。雑誌記者としてさまざまな経験を積んだのち、1984年、ロマンス小説家へと転身した。これまでに数多くの作品を上梓している。ヴェネツィア旅行中に地元の男性と恋に落ち、2日で婚約、結婚して30年以上になるという逸話の持ち主。英国在住。