ハーレクイン文庫
二人が結婚しなければ、牧場を競売にかける── そうお互いのおじに遺言を残された、ジリアンとセオドア。 幼いころから知っているセオドアを慕ってはいたけれど、 ジリアンには彼との結婚を素直に喜べない事情があった。 彼女には、暴行されかけた過去があったのだ。しかも二度も。 一度目は15歳のときに。次は16歳のときに。 そのときのトラウマのせいで、どうしても男性を恐れてしまう。 しかも、犯人のひとりが出所し、過去を吹聴し始めたせいで、 セオドアにも白い目で見られている気がして……。
-
- 頁数
- 224頁 / 文庫判
-
- 発行日
- 2018年09月01日
-
- 著者
- ダイアナ・パーマー
-
- 訳者
- 山本みと
-
- 定価
- 682円(税込)
-
- ポイント
- 0pt
-
- 発送予定日
- 2018年08月24日(予定)
-
- ISBN
- 978-4-596-93900-5
-
- 書籍番号
- HQB-900 (初版D-1522)
-
モニター
生まれて初めてハーレクイン文庫を読みました。いったいどんなものだろうかと興味津々でしたが、色々と予想を上回る驚きがありました。まず、翻訳ものにありがちな読みづらさがほぼないということ。多少はありますが、これは味のうちだろうなと思います。そして「えっ、そこまで描いちゃううの?」といったところまで(お察しください)描写してあったことにびっくり。もっとふわふわしたところで終わりかと思っていたので。ジリアンの優柔不断さに中盤イラッと来たところもありますが、素敵なドレスを貸してあげるサッシーはじめ、彼女を取り囲む人たちがみんな善人で、背中をグイッと押してあげるので、安心して読めました。私はセオドア余裕のなさが可愛くて好きです。
-
モニター
翻訳された文章って読みづらいな、そう思ったのは、最初の数ページだけでした。前半、心に傷を負うヒロインと、彼女に寄り添いつつも、己の熱情を我慢するヒーローの心が寄り添っていくところでまず引きこまれます。そして後半、ヒロインが過去に起こった事件にさいなまれつつ、善良な人たちに助けられながら進んでいくプロセスに、残り数ページ、どんな結末がくるか、最後まで気が抜けず、一気に読むことができました!
ロマンス小説の世界で、今もっとも売れている作家。ニューヨークタイムズをはじめ、各紙のベストセラーリストにたびたび登場する。かつて新聞記者として毎日締め切りに追われる生活を送ったことが、現在の精力的な執筆活動につながっているという。米ジョージア州在住。大の親日家である。