ハーレクイン文庫
ティナはまだ、ニックの妻になったことを実感できずにいた。 彼の異母弟バシリ・レアンドロスさえ事故で亡くならなければ、 こんなおかしな事態にはならなかっただろう。 いま、ティナのおなかにはバシリの子がいる。その子にレアンドロスの姓を名乗らせ、安定した生活を与えるべきだと 強く説得され、大富豪ニックとの偽装結婚に踏み切ったのだ。 しかし、ティナはたちまち激しい後悔に苛まれ始める。 名目だけの妻なのに、どうして彼を愛してしまったんだろうと。 しかもティナには誰にも言えない、いとわしい“傷”があった。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年09月01日
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- 著者
- ヘレン・ビアンチン
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- 訳者
- 愛甲玲
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年08月24日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93896-1
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- 書籍番号
- HQB-896 (初版R-2121)
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夕鶴
心に傷を抱えながらも、男性に対して決して媚びない強さを持つヒロイン、ティナの心の変化が繊細に描かれていて、ニックとのやり取りにドキドキしてしまうストーリー展開です。あっという間に読んでしまいました。ティナが心を開くまで待つ事の出来る大人の男性としてのニックの魅力も、注目ポイントだと思います。こんな男性がいたらいいなと思わずにいられない人物像だと感じました。一味違う大人の恋を体験出来る一冊だと思います。
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みみっぷくん
ヒロインのティナは、高級ブティックで働く敏腕ビジネスウーマン、行動力と美貌に長けてはいるけれど、心が繊細で、トラウマに苦しんでるという影の部分があり、そこが素敵です。ヒーローのニックもそこに惹かれるみたい。中盤から後半にかけての2人のカップルの会話が、愛の言葉を丁寧に紡いでいて、読んでいてドキドキしました。皆が気になるティナのお腹の赤ちゃんはどうなるのかが物語中盤の最大の盛り上がりなのですが・・・秘密です。でも、そのシーンは一番心に残っていますよ。
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モニター
ヒロインはとても強い心の持ち主です。逆境にも負けないで、それを活かせるタイプだと感じました。逆に富豪ヒーローの方がそんなヒロインの魅力に参っています。再版ですが、今でも十分楽しめる内容です。
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モニター
ティナの心の傷を思うと悲しくなりました。最後はハッピーエンドで終わると分かっていても、ドキドキさせられました。
ニュージーランド生まれ。ロマンス小説界でもっとも権威あるRITA賞に、2度もノミネートされた実力派。ドラマティックなストーリー展開で、長きにわたってロマンスファンを魅了しつづけている。