ハーレクイン文庫
その夜、ホテルが襲撃され、カレンの一卵性双生児の姉は恋人のハルをかばって絶命した。ハルの子を密かに生み、 妹のカレンが育てているという“秘密”を彼に打ち明けて。 重傷のハルから、息子に会わせてほしいと連絡が入り、 病院に駆けつけると、カレンは思いもよらぬプロポーズを受ける。 拒絶すると、結婚は姉の遺言だとハルは強引に押し切ろうとする。 男の狡さから、姉を真剣に愛そうとすらしなかったのに──なぜ? 痛々しいまでに暗い、ハルの目に思わずのまれそうになり、 カレンは激しくかぶりを振った。この人は姉さんの恋人なのに。
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年07月01日
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- 著者
- エマ・ダーシー
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- 訳者
- 仲本ヒロコ
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年06月22日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93884-8
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- 書籍番号
- HQB-884 (初版I-439)
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ちゃなすけ
ハーレクイン好きの方なら一度は聞いたことがあろう名作。久々に読み返しました。始まりが始まり故、愛するほどに相手が自分をどう思っているか疑心暗鬼になってしまいすれ違ってしまう。このじれったさが切なくて苦しくてもうたまりません!! 読み進めていくと姉の行動の謎も解けていきます。誰が悪いわけでもないのです。それぞれの想いに切なさでいっぱいに。エマの作品の中でも大好きな作品です。
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まろんぱんな
冒頭から物語に引き込まれる書き出しで、どんどん展開が進んでいくので2時間で一気に読みきってしまった。独特の世界観ではあるが、ヒロインの心理の移り変わりが細やかに表現されていて同調しやすく最後まで楽しめた。子育て中の女性に特に読んでほしい作品。
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モニター
好きになるものかと思っているはずの相手に翻弄されていく姿が上手く描かれています。ダメなのに引かれちゃうシチュエーションが好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。全編を通してヒロイン視点なので、ヒーローや他の人物の行動はよりミステリアスに感じられます。双子という設定がこんな風に生きてくるとは!
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モニター
双子の片方が亡くなると苦痛が手に取るようにわかるだなんて、双子の繋がりのあまりに深い描写が冒頭にあり、流石にそこまでのことはないだろうと思いましたが、最後の方での説明に、本当にそんなことがあるのかと驚きました。双子の姉と付き合っていたヒーローが、妹とパートナーとなるなんて。でもヒーローがとても魅力的で惹かれてしまうヒロインの気持ちには共感できました。
フランス語と英語の教師、コンピューター・プログラマーを経験したのち、ロマンス小説の作家に転身。人と接するのが好きというだけあって、人物描写に特に優れており、登場人物それぞれを生き生きと魅力的に描いている。豪ニューサウスウェールズ在住。