ハーレクイン文庫
美しい妹
寄宿学校を卒業したレクサは、2年ぶりに家族のもとへ。母亡き今、誰とも血のつながりはないが、ひそかに慕う実業家の長兄ジェースとの再会に胸が高鳴り…。
スイスの寄宿学校を卒業したレクサは、 2年ぶりに家族が待つロンドン郊外の屋敷に戻ってきた。 母を亡くした今となっては、誰とも血のつながりはないが、 それでもレクサは心待ちにしていた──義父や義兄たち、 何よりひそかに慕っている長兄ジェースとの再会を。 実業家として成功したジェースはさらに大人の魅力を増して、 彼を前にするとレクサの胸は高鳴り、頬はおのずと赤らんだ。 もちろんそのときは知る由もなかった。 淡いこの恋が、家族を壊してしまうほど辛い愛の始まりだとは。
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- 頁数
- 208頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2018年04月01日
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- 著者
- パトリシア・レイク
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- 訳者
- 三木たか子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2018年03月20日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93871-8
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- 書籍番号
- HQB-871 (初版I-180)
読者レビュー
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Ray
初恋の義兄ジェースが魅力的に描かれており、ヒロインのレクサに感情移入してドキドキしてしまいました。レクサとジェース、くっつきそうでくっつかない関係と、義理のきょうだい達を巻き込んでこじれていく展開にハラハラしました。さくっと読めてちょうど良い長さでよかったです。
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かずにゃん
読み始めてレクサとジェースがどうなると思い、ドキドキしながら読んでいましたが最後は感動的な結末でした。
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やすは
1984年作品の文庫化。結構古い雰囲気かと思ったけど、男女間の駆け引きに新旧は無い。母の再婚で新しい家族になった義兄ジェースとヒロインのレクサ。二人の感情のすれ違いは、リアルな描写で頁を繰るのがまどろっこしいほど。しかも周囲には義父のように魅力的な人々が配されたり、風景描写も含めて良質な海外ドラマのように場面が思い浮かぶ。その点はハーレクインの中でも際立っていると思った。
ハーレクインの黎明期を支えた作家。港町リバプールで生まれた。イギリスの古典文学を愛し、早くからエッセイなどを執筆。美術学校を出て、訪れたヨークシャーの田園風景に魅せられて定住。作家活動に入った。