ハーレクイン文庫
幼くして両親を亡くしたダイナの後見人となったのは、名門銀行家一族の当主ジェイソン・デブレルだった。二十歳になり、彼から突然プロポーズされてとまどうが、ダイナは愛ある結婚を夢見て、申し出を受けることにした。しかしデブレル家恒例のハロウィーン・パーティーの夜、招待客の噂話を立ち聞きし、絶望の淵に突き落とされる。ジェイソンは、誰にも見向きもされない彼女に同情したのだ、と。彼から“愛している”と言われたことがないことに気づき、ダイナは屋敷を出ていこうとするが、彼に力ずくで止められ……。【今月の究極:傲慢系ヒーロー
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- 頁数
- 200頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年10月01日
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- 訳者
- 堤祐子
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- 定価
- 681円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93257-0
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- 書籍番号
- HQB-257 (初版R-428)
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モニター
「愛している」。その言葉を一度も耳にすることなく、ダイナは後見人であるジェイソンと結婚をする事になります。頼れる者もなく、心細いダイナに追い打ちをかけたのは悪意ある噂話。ダイナは屋敷を飛び出しますが、ジェイソンがそれを許すはずもなく…。自分の思い通りにならなければ気が済まないジェイソンと、自立したいのに彼の腕から抜け出せないダイナのやり取りには、とてもハラハラさせられました。一気読みです!
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モニター
孤児ダイナは、名門で大金持ちのジェイソンが後見人となり成人していきます。そして、結婚することとなった二人ですが、お互いの思いはすれ違うばかり・・・。イギリス版「源氏物語」って感じかな。小さな少女を自分の理想の女性に育てていくのは、世界共通の男性の夢なのかも。
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モニター
ハンサムな大富豪(しかも後見人)のジェイソンから二十歳になって突然求婚され、戸惑いながらも受け入れたダイナ。幸せな生活を夢見ていたのに、心ない噂話に傷つき離れてしまう。やり手で強引な彼とメガネがコンプレックスで少々頑なな彼女。なかなかお互いの胸のうちが通じ合わないのが歯痒くてもどかしく、物語の世界に引き込まれていきます。
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モニター
後見人とのロマンス。ダイナは、小さい頃から自分を育ててくれた男性と結婚することになります。面白いのは、彼女は美人ではなくモテないので、今まで男性と付き合ったこともないということ。そんな自分が愛されて求婚されたわけがない、と思い込んでいます。対するジェイソンは傲慢で強引なヒーローで、でも「愛している」の一言が言えないんですね。当然、ダイナにも伝わらない。でも読者にはわかってしまうのです! そこがいい! 切なくてじれったい。お勧めです。
ロマンスの草創期に活躍した英国人作家。第二次大戦中、14歳の頃から労働を強いられ、苦しい生活の中から“現実が厳しければ厳しいほど人は美しい夢を見る”とい う確信を得て、ロマンス小説を書き始める。32歳で作家デビューを果たし、30余年の作家人生で約70作を上梓。生涯独身を通し、1988年に永眠するも、ロマンスの王道を貫く作風が今もファンに支持されている。