ハーレクイン文庫
放蕩の限りを尽くしてきたエヴァースリー公爵五世は、跡継ぎを作るはずの弟が急逝し、直ちに結婚する必要に迫られた。公爵夫人になる女性は、貞淑で家柄と容貌がよく、広大な屋敷や盛大な催しを切り盛りする能力がなければならない。唯一条件を満たしそうな女性に会うため、あるパーティに赴くと、彼女は冴えないドレスをまとい、やぼったく振る舞っている。だが彼には、意図的に魅力を隠しているように見えた。ドレスの下に隠された、本当の姿を自分だけのものにしたい──湧きあがる支配欲のままに、公爵は狙いを定めた。
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- 頁数
- 368頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2009年10月01日
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- 著者
- ステファニー・ローレンス
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- 訳者
- 鈴木たえ子
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- 定価
- 776円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- ISBN
- 978-4-596-93255-6
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- 書籍番号
- HQB-255 (初版HS-241)
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モニター
遊び好きなエヴァースリーと、さえない格好をわざとしていたレノーアが、仕方なく結婚してしまってどうなるのか、ハラハラドキドキしながら、読み終えてしまいました。最後には、泣いてしまいました。良かったです。
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モニター
放蕩者を楽しんでいる公爵が、跡継ぎを儲けるためだけに 自分の条件を満たしてくれる公爵夫人を探し、白羽の矢を立てた 貴族女性とのやり取りが楽しく 一気に読み進みました。ヒストリカルは、初めてでしたが どんどん二人の愛の世界に引き込まれました。最後には、ほのぼのとした気持ちにさせてもらえました。
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モニター
賭け事も強く自他共に認める放蕩ものの公爵ジェイソンは婚姻の絆の神聖さを信じている。しかし結婚の条件はとても厳しくこんな条件に合う未来の花嫁がいるのかな?と心配しながら読んでいきました。ついに理想のヒロイン、レノーアに出会い、愛していながらも気持ちのすれ違いが出来、辛い日々を過ごす二人の姿に思わず感情移入してしまいホロリとさせられました。久しぶりに心が暖かくなる本でした。
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モニター
跡取り問題のための結婚。野暮ったい格好のレノーアと強引で自信満々な公爵。2人の攻防・駆け引きは楽しく読めました。傲慢な男性が嫉妬し、うろたえる姿がたまりません。互いを思っているのに、心がすれ違っていく様はもどかしいです。しかしラストは素晴らしく、感動しました。思わずため息の出る作品です。
セイロン(現スリランカ)生まれ。5歳のとき、一家でオーストラリアのメルボルンに移り住む。大学では生化学を専攻して博士号を取得、その後、夫とともにロンドンに渡り、4年を過ごしたのち、帰国。研究活動に従事しつつ、十代のころから愛読していた歴史ロマンス小説を書き始める。現在ではアメリカでも人気が沸騰し、ベストセラーリストの常連となっている。