ハーレクイン文庫
いつか恋を
父と継母が亡くなり、一家離散になりかけたところに
継母の弟で、資産家のエティエンヌが求婚してきた。
彼に愛がないことは知っていたけれど、メルは受け…。
父と継母が飛行機の墜落事故で、世を去ったとき、 19歳のメルに遺されたのは、3人の弟と莫大な借金だけ。 弟たちを人手に渡さないためにも、海運造船業を営む大資産家で、 継母の弟エティエンヌの求婚を、メルは受けるしかなかった。 メルは15歳のときに、彼に仄かな思慕を秘めていたことがある。 しかし、一回りも年上の、成熟した大人のエティエンヌは、 男の子みたいな、痩せっぽちのメルに見向きもしなかったのだ。 それなのに結婚式の夜、怯えるメルをベッドの端に座らせ―― その微笑が語っていた。彼はメルを我が物にしたいだけなのだと。
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- 頁数
- 224頁 / 文庫判
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- 発行日
- 2017年12月01日
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- 訳者
- 萩原ちさと
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2017年11月17日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-93842-8
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- 書籍番号
- HQB-842 (初版R-1983)
読者レビュー
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モニター
第一にメルの初恋が実って嬉しい。初恋が叶うなんて羨ましいです。始めは若くて世間知らずのお嬢さんって印象しかありませんでした。でも、エティエンヌと結婚してからドンドン変わっていく姿に逞しさを感じ、人ってここまで変われるんだって自身の励みにもなりました。それにメルの意外なエピソードに笑えました。
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モニター
周囲には「とっぴなことをやらかす」と思われ、自分でも「型破りな花嫁になろう」と誓っているけれど、実はしっかり者のヒロインが、恋にはなかなか一歩を踏み出せない気持ちにもどかしい! と思いつつ、途中、二人の心が通い合うことにも、その後距離を置くことにもなる出来事が起きますが、ハッピーエンドになるとわかっていてもシリアスな展開に驚きました。ヒロインが魅力的で好感が持てました。
久し振りに読むハーレクイン小説に興奮して一気に読み進めてしまいました。この作品は「そうよ! そう! ハーレクインってこうよ!」と思えるものでした。ヒロインに優しいヒーローに初心なヒロインが警戒心バリバリで独り空回っているところなど読んでいるこちらがじれったくて、私がヒーローの胸に飛び込みたかったです。2人を近づける事件に驚きましたが無事ヒロインがヒーローの胸に飛び込んでくれて良かったです。